雪だるまの一生

 多摩動物公園。雪が降ってから一週間近く経っても、まだ園内には雪が大量に残り、園路にも通行止めの区間があり、シャトルバスも運休中。
 オランウータン舎では午後の入れ替えの時間に飼育員さんが特製の雪だるまを準備。

 椰子の実を雪でコーティング。


 もうひとりが頭を作って・・・。

 合体。

 雪には蜂蜜をかけている。

 完成。

 飼育員さんがさがると、チャッピー一家が登場。娘のミンピーが目ざとく雪だるまを見つけて、まっすぐにやってきた。

「これは何かな?」


「あ、おいしい」

 そして、あっという間にこうなりました。

 ミンピーはすぐに雪の中に隠された椰子の実も発見し、持ち逃げ。


 残った甘〜い雪は遅れてやってきた母親のチャッピーが食べていた。

 アピ「おねえちゃん、何もっているの?」
 ミンピー「何もないよ」

 アピ「あ、椰子の実だ! おねえちゃんだけズル〜イ。ぼくにもちょうだい」


 ミンピー「じゃあ、ちょっとだけね」

 アピ「やったぁ、もらった!」



 アピ「おねえちゃん、椰子の実、おいしいねぇ」

 チャッピー「あら、こんなところに椰子の実だわ」