第79回皐月賞

 今年のクラシック第一戦・皐月賞中山競馬場・芝2000メートルで行われ、3歳牡馬18頭が出走した。

 1番人気は昨年末のホープフルS(G1)の勝ち馬で、ここまで3戦全勝のサートゥルナーリア。前哨戦を使わず、今年の初戦が皐月賞となったが、先週の桜花賞でも同じパターンでグランアレグリアが圧勝しており、多くの人が不安なしと判断して圧倒的な人気となった。2番人気は昨年の朝日杯を勝った2歳王者アドマイヤマーズ、3番人気はそのアドマイヤマーズを前哨戦の共同通信杯で破った3戦無敗のダノンキングリー。

 レースはランスオブプラーナが引っ張り、サートゥルナーリアは中団を進む。そして、最後の直線に入るとまず4番人気のヴェロックスが先頭に立ち、内からはダノンキングリーも伸びてくるが、外からサートゥルナーリアが追い込んできて3頭による激戦を制して先頭でゴールイン。アタマ差の2着にはヴェロックス、3着がダノンキングリー。アドマイヤマーズは離れた4着。


2019 皐月賞

 直線でサートゥルナーリアが内に斜行してヴェロックスの進路が狭くなったため、審議となったが、到達順通りに確定。サートゥルナーリアがデビューから負けなしの4連勝でクラシック1冠目を制し、G1は2勝目となった。無敗での皐月賞制覇はディープインパクト以来14年ぶり。

 サートゥルナーリアは父がロードカナロア、母が日米のオークスを勝ったシーザリオという超良血馬。休み明けのぶっつけ本番で皐月賞を勝ったことで、ダービーでも大本命となることは間違いない。途轍もない大物かもしれない。とにかく順調に行ってほしい。

 ロードカナロアは初年度からあのアーモンドアイを出しており、この先、種牡馬として世界的に注目を集めそうだ。

 

1着サートゥルナーリア(ルメール) 2着ヴェロックス 3着ダノンキングリー

4着アドマイヤマーズ 5着クラージュゲリエ