分解・パッキングした自転車を担ぎ、小田急線から千代田線、常磐線と乗り継いで、茨城県牛久市のひたち野うしく駅までやってきた。
昨夜の時点ではまた江の島あたりに行ってみようかと思っていたのだが、朝になって気が変わった。最初は北千住からつくばエクスプレスに乗り継ぐつもりだったが、それも千代田線に乗っている間に気が変わって、常磐線に乗り、土浦まで行くつもりだったが、また気が変わって、何だか分からないけれど「ひたち野うしく」などという駅に降りてしまった。昭和60年につくば万博が開催された時、期間中のみ常磐線に万博中央駅が臨時に開設され、その跡地に1998年にできたのが、ひたち野うしく駅で、土浦の二つ手前である。
今日は子どもの頃から数えきれないぐらいの回数、出かけ、自転車でも何度も行ったことのある筑波山にまた行ってみようと思っている。土浦から旧筑波鉄道の廃線跡のサイクリングロードをまた走りたいと思っているが、土浦まで電車で行ってしまうと、走行距離が物足りないことになりそうなので、手前の駅で降りたのである。
駅前で自転車を組み立て。地元の民話に登場する八兵衛さんの銅像の前で最初の写真。ツバメが飛び回っている。
バス停の屋根でさえずるツバメ。
県道に出て、常磐線の西側を並行するように土浦方面へ向かう。土浦市街に出る前に霞ケ浦を見たい。
筑波山が見えた。祖父が住んでいて、家族で何度も出かけたこともあり、懐かしい山なのだ。
霞ケ浦が見えてきた。朝日にキラキラ輝いている。
電線でさえずるカワラヒワ。
ほかにキジの声も聞こえる。
霞ケ浦の湖畔に出た。日本で2番目に大きな湖だ。写真に写っているのはツバメだと思う。
湖畔の道を走るサイクリストが多い。
あまりに気持ちがよくて、筑波山はやめて、霞ケ浦の湖畔をずっと走るというのもいいな、と思い、その気になりかける。
霞ケ浦総合公園にやってきた。
藤と風車。藤棚の下のベンチで朝食にしたかったのだが、先客がいた。
もうひとつの藤棚の下が空いていたので、そこでコンビニで買ったパンとコーヒーの朝食。
カキツバタが咲いていた。
コサギ。
素晴らしすぎる晴天。緑もピカピカ輝いている。
霞ケ浦に沿って土浦市街へ。ここでオオヨシキリの声を今季初めて聞く。姿を探すが、見つからず。
ここでキジの姿を発見したのだが、写真を撮る前に草むらに消えてしまった。
霞ケ浦に注ぐ桜川。
霞ケ浦に沿ってどこまでも走っていきたいという欲求に駆られたが、予定通り筑波山に向かうことにする。
国道6号線に出て、桜川を渡り、土浦駅前へ。そこで常磐線のガードをくぐり、昭和62年に廃止された筑波鉄道(土浦~岩瀬)の線路跡の「つくばりんりんロード」のスタート地点へ。
筑波鉄道は土浦から常磐線と並行して北へ向かい、すぐ左へカーブして、田園地帯へと出て行ったのだった。その全区間(約40キロ)が今はサイクリングロードになっていて、多くの人に親しまれている。
(つづく)
(きょうの1曲)清浦夏実/風さがし
自転車で走っていて、いつのまにかこの曲が頭の中にエンドレスで流れていた。