第80回菊花賞

 中央競馬3歳クラシックの最終戦、第80回菊花賞京都競馬場の芝3000メートルで行われ、牝馬1頭を含む3歳馬18頭が最後の一冠をめざして、未経験の距離に挑んだ。

 今年は皐月賞馬サートゥルナーリアが別路線に進み、ダービー馬ロジャーバローズは引退したため、主役不在の混戦模様。1番人気には皐月2着、ダービー3着のヴェロックスが推された。

 レースは逃げると思われたシフルマンが出遅れ、カウディーリョが引っ張るスローペースとなり、ヴェロックスは4番手あたりを進む。

 そして、2度目の3,4コーナーを回って最後の直線は接戦となったが、終始ヴェロックスを見る位置でレースを進めていた武豊騎乗の3番人気ワールドプレミアが抜け出し、サトノルークスの追撃をかわして先頭ゴールイン。今年のクラシック最後の一冠を手にした。1番人気のヴェロックスは3着。

 ワールドプレミアは今年世を去ったディープインパクトの産駒。これで6戦3勝。

 武豊騎手はディープで勝った2005年以来の菊花賞5勝目。最初に勝ったのは1988年のスーパークリークだから、昭和、平成、令和と3時代の菊花賞を制したことになる。

 このレースに参戦した唯一の牝馬、メロディーレーンは前走で体重338キロで勝利し、JRA史上最軽量での勝ち馬となり話題となったが、その小さな馬が最後に後方から追い込んで5着に入ったのは立派(今日の体重は340キロ。このレースで2番目に軽かったのは434キロ、一番重かったのは526キロ)。

 

1着ワールドプレミア(武) 2着サトノルークス 3着ヴェロックス

4着ディバインフォース 5着メロディーレーン


2019 菊花賞

 

 ついでに書いておくと、昨日オーストラリアのコーフィールド競馬場で行われたG1、コーフィールドカップ(芝2400m、18頭)に日本から参戦した4歳牡馬メールドグラース(D. レーン騎乗)が優勝。メールドグラースはルーラーシップ産駒。これで6連勝、重賞も4連勝。通算では18戦8勝。


コーフィールドカップ2019 結果

 

 また英国アスコット競馬場で行われたチャンピオンステークス(芝2000m、9頭)には欧州転戦中の5歳牝馬ディアドラ(O.マーフィー騎乗)が参戦し、3着に入る。