秋の最強牝馬決定戦・エリザベス女王杯が京都競馬場・芝2200メートルで行われ、3歳から6歳の牝馬18頭が参戦した。最強牝馬決定戦といっても、もはや牝馬同士の戦いなど眼中にない現役最強馬アーモンドアイが不在の中でのレース。1番人気はデビュー4戦目で無敗のままオークス馬となった3歳馬ラヴズオンリーユー。オークス以来半年ぶりのレースというところが不安材料か。2番人気は今年の秋華賞を勝ったクロノジェネシス。上位人気を3歳勢が占めた。3番人気は一昨年の2歳女王ラッキーライラック。
レースは6歳のクロコスミアが他馬を引き離して逃げるが、ペースはスロー。ラヴズオンリーユーが2番手。
そして、そのままクロコスミアがリードを保って、最後の直線。後続との差があまり縮まらず、まんまと逃げきるかと思われたが、ずっと先行勢を見る位置でじっとしていたラッキーライラックが最内から伸びてきて、そのまま突き抜け、クロコスミアに11/4馬身差をつけて先頭でゴールイン。久しぶりの勝利が2度目のG1制覇となった。
クロコスミアはこのレース、3年連続で2着。
ラッキーライラックは4歳。あのオルフェーヴルの初年度産駒で、いきなり2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制して2歳女王となり、デビューから4連勝で迎えた桜花賞でも1番人気に推されたが、アーモンドアイの2着に敗れ、そこから7連敗。ライバル・アーモンドアイとは大きく差がついてしまったが、ここで復活のG1制覇。鞍上は父オルフェーヴルの2度のフランス遠征でも手綱をとったC.スミヨン。
1着ラッキーライラック(スミヨン) 2着クロコスミア 3着ラヴズオンリーユー
4着センテリュオ 5着クロノジェネシス