今日の東京は晴れたものの、午後から暴風に近い強風が吹き荒れ、東京の最大瞬間風速は24.3mに達したそうだ。夜には静まる。
きのう訪れた岡本民家園の敷地内、古民家の裏手に不思議なものがある。
立ち入りできないように封鎖されたトンネル。岡本隧道。下部は埋没している。
これは大正12(1923)年に当時の豊多摩郡渋谷町(現在の東京都渋谷区)が完成させた町営水道のトンネルである。多摩川で取水・浄化した水を駒沢給水所までポンプで揚水し、そこからは三軒茶屋を経て渋谷町まで重力に任せて自然流下させたが、多摩川から駒沢までは起伏が大きいため、揚水ポンプへの負荷を軽減すべく途中にトンネルが掘られたわけだ。
ここは多摩川低地と武蔵野台地の境界である国分寺崖線に位置し、台地の向こう側の谷戸川の谷に抜けるトンネルは長さが120メートルある。トンネルの高さは2メートル、幅は2.5メートル。その内部に直径80センチの送水管が通っているという。
トンネル前のマンホール。
トンネルの反対側。撮影は2019年1月。
駒沢給水塔。王冠のような形をした塔が2基並んでいる。現在は東京都水道局が管理している。これも大正12年完成。2017年11月撮影。
三軒茶屋のキャロットタワーから見た一直線の水道道路。2013年1月撮影。
(きょうの1曲)Miles Davis Sextet / On Green Dolphin Street