第80回皐月賞

 世のスポーツニュースから競技結果の報道がほぼ消えた中で、競馬だけが無観客開催とはいえ、今も行われている。今日はクラシックの第一戦、皐月賞中山競馬場・芝2,000メートルで行われ、3歳牡馬18頭が参戦。青空が広がったが、昨日の雨の影響が残り、馬場はやや重。

 昨年の2歳G1(朝日杯、ホープフルS)をそれぞれ無敗のまま制したサリオスとコントレイルの初対決が注目され、そこにやはり無敗で前哨戦・弥生賞を制したサトノフラッグを加えた3頭の3戦全勝馬が三強と見なされたが、1番人気はコントレイル、2番人気はサトノフラッグで、サリオスは3番人気。サリオスは過去3戦がすべてマイル戦で、二千は今回初めてという点が不安材料とされたようだ。

 レースは予想通りキメラヴェリテが逃げる展開で、ペースは前半1000m通過が59秒8とやや速め。サリオスは先行勢を見る位置でレースを進め、サトノフラッグは中団の外。コントレイルも前へ行くかと思われたが、中団馬群の後ろのイン。

 そのコントレイルが3コーナー手前でうまく外に出ると一気に加速して、4コーナーでは先行勢に迫る。

 逃げたキメラヴェルテが失速して馬群に沈んだ最後の直線、内からサリオスが抜け出す。大外を回ったコントレイルもサトノフラッグを交わして追い込む。最後は後続馬を引き離したサリオスとコントレイルが馬体を合わせて、まさに一騎打ちの大接戦となったが、コントレイルが最後に半馬身差をつけて先頭でゴールイン。結果的に馬場の良い外側を通ったこともコントレイルに有利に働いたか。3馬身半差の3着にはスプリングSの勝ち馬で8番人気のガロアクリークが入り、2番人気のサトノフラッグは5着に終わる。


2020 皐月賞

 コントレイルはディープインパクト産駒。昨年世を去った父と同じ4戦無敗での皐月賞馬となった。鞍上・福永祐一皐月賞初勝利で、これでダービー・菊花賞桜花賞オークスの勝利と合わせ5大クラシック完全制覇となった。

 

1着コントレイル(福永) 2着サリオス 3着ガロアクリーク

4着ウインカーネリアン 5着サトノフラッグ