第161回天皇賞(春)

 芝3200メートルの長丁場で競う最強古馬決定戦、春の天皇賞が無観客の京都競馬場で行われ、14頭が参戦した。

 1番人気はこのレース連覇をめざすフィエ―ルマン。2番人気は前哨戦の阪神大賞典を制したユーキャンスマイル。3番人気は2017年の菊花賞を勝って以来、2年半も勝ち星がなく、現在13連敗中のキセキ。最近はスタートで大きく出遅れる癖がついてしまったが、武豊との新コンビで連敗脱出なるか。

 さて、レースは序盤、ダンビュライトが引っ張り、スティッフェリオが2番手。キセキも好スタートを切り、3番手につける。フィエ―ルマンは中団馬群の後ろから。

 そして、最初の正面スタンド前でキセキが前の2頭を外から交わして先頭に立ち、レースを引っ張る形になる。やや力んでいるか。

 そして、キセキが先頭のまま、2度目の4コーナーを回り、最後の直線。キセキが徐々に後退し、内からユーキャンスマイル、外からスティッフェリオが進出し、スティッフェリオが先頭に立つ。しかし、その外からフィエ―ルマンが追い込んできて、スティッフェリオとほとんど並んだところがゴール。写真判定の結果、フィエ―ルマンがハナ差で1着。春の天皇賞連覇を達成した。鞍上のルメール騎手は天皇賞、春秋あわせて4連勝。


2020 天皇賞(春)

 フィエ―ルマンはディープインパクト産駒の牡5歳。これで通算10戦5勝。G1は菊花賞天皇賞連覇で3勝目。

 

1着フィエ―ルマン(ルメール) 2着スティッフェリオ 3着ミッキースワロー

4着ユーキャンスマイル 5着トーセンカンビーナ 6着キセキ