なつかしい木箱

 今日の関東地方はすさまじい猛暑。全国的にもこの夏初めて40℃を超え、群馬県の伊勢崎市と桐生市で40.5℃、埼玉県鳩山町でも40.2℃。

 東京都内で最も気温が高くなったのは青梅市で39.6℃。八王子や練馬でも39℃台を観測し、都心では37.3℃。

 東京都内の新型コロナの新たな感染確認は188人。昨日に続いて200人を切ったが、コロナがお盆休みというわけではなく、検査がお盆休みモードなんだろう。

 さて、懐かしい木箱が出てきた。家にあることは、わかっていたわけだが・・・。

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 昭和生まれなら、これが何だかすぐにわかるのかな。

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 鰹節削りである。

 昔は家庭で鰹節を削るのが普通だったし、それはたいてい子どもの仕事だった。

 僕もよく母に言われて、鰹節を削ったものだった。

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 しかし、すでに削ってある鰹節のパックが発売され、もはや家で削ることもなくなると、僕の役目がひとつ消え、この箱もお蔵入りとなった。

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 世の中、便利になって、つまらなくなった、味気なくなった、と思ったのを覚えている。

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 あれから半世紀近く。時折、お店でこの鰹節削りを売っているのを見かけるが、けっこうな値段である。せっかく持っているのだから、たまには自宅で鰹節を削ってみようか、と思うが、鰹節もけっこうな値段である。1本1,500円前後はする。

 便利な生活はつまらないが、安上がりではあるのだった。

 

 窓の外で今年初めてアオマツムシが鳴きだした。

 

(きょうの1曲)Virginia Astley / It's Too Hot To Sleep

 暑くて寝られない、といっても英国の暑さは日本の熱帯夜ほどではないのだろう。


Virginia Astley - It's too Hot to Sleep