第54回スプリンターズS

 秋のG1シリーズ開幕戦は短距離王決定戦、第54回スプリンターズステークス。いまだ無観客開催の中山競馬場・芝1200メートルで行われ、スピード自慢の16頭が参戦した。1番人気は昨年の桜花賞馬で、今年の安田記念を勝った牝馬グランアレグリア。2番人気は今年の春の短距離G1高松宮記念を勝ったモズスーパーフレア

 レースはモズスーパーフレアが引っ張る速い流れとなり、グランアレグリアはスタートからダッシュの他馬のスピードについていけず、後方から。

 しかし、最後の直線、先行勢が失速する中、4コーナーを15番手で回ったグランアレグリアが1頭だけ次元の違う末脚を発揮し、前の馬たちを外からすべて抜き去って、2着に2馬身差をつけてゴールイン。短距離戦での2馬身はぶっちぎりといえる。2着には3番人気のダノンスマッシュ。モズスーパーフレアは10着に終わる。


スプリンターズステークス2020 結果

 グランアレグリアディープインパクト産駒の牝4歳。これで通算9戦6勝。G1は3勝目。春の高松宮記念でも猛然と追い込みながら惜しくも届かず3着入線、繰り上がりの2着だったグランアレグリアは今回の完勝で新スプリント女王の誕生を印象づけた。次走はあのアーモンドアイを破った安田記念に続くマイルG1連覇をめざすマイルチャンピオンシップということになるのだろう。

 

1着グランアレグリアルメール) 2着ダノンスマッシュ 3着アウィルアウェイ

4着ミスターメロディ 5着クリノガウディー