3歳以上の牝馬限定G1、エリザベス女王杯がいつもの京都競馬場は改修工事に入ったため、阪神競馬場・芝2200メートルに舞台を移して行われ、18頭が参戦した。今年は現役最強馬アーモンドアイや無敗の三冠馬デアリングタクトがいずれもジャパンカップへの参戦を表明して不在のため、このレースが最強牝馬決定戦と呼ぶことはできないものの、3歳から5歳の実力馬が揃った。その中で1番人気はG1・3勝馬で、このレース連覇を狙う5歳のラッキーライラック。3歳時に三冠レースでいずれも敗れたライヴァル、アーモンドアイのルメール騎手を鞍上に迎えての出走。2番人気は昨年のヴィクトリアマイルの覇者で、前走・札幌記念でラッキーライラック(3着)を破った同じ5歳のノームコア。
レースはそのノームコアがスタートから先頭に立って逃げる予想外の展開。大外18番スタートのラッキーライラックは中団やや後ろの外を進む。
そして、第3コーナー過ぎから一気に順位を上げたラッキーライラックが4コーナーでは早くも外から先行勢に並びかけ、直線に入ると、失速するノームコアらを尻目に早々と抜け出して、後続の追撃を封じ、先頭でゴールイン。タイムは2分10秒3のレースレコード。
クビ差の2着には後方から追い込んできたサラキアが入り、3着に昨年のオークス馬ラヴズオンリーユー。
見事にこのレース史上4頭目の連覇を達成したラッキーライラックはオルフェーヴルの娘。これで通算18戦7勝。重賞6勝目で、G1は4勝目。
1着ラッキーライラック(ルメール) 2着サラキア 3着ラヴズオンリーユー
4着ウインマリリン 5着センテリュオ