日本シリーズ第1戦

 今日からプロ野球の日本シリーズ。今年は新型コロナウイルスの影響で開幕が6月までずれ込み、例年より少ない120試合制で行われたシーズン。パ・リーグ福岡ソフトバンクホークスが3年ぶりにリーグ優勝を果たし、2位ロッテとのクライマックスシリーズも2連勝で突破。4連覇がかかる日本シリーズに進出。

 一方、セ・リーグ読売ジャイアンツが戦力的に劣る他球団に対する弱い者いじめのような独走優勝で2連覇。クライマックスシリーズもなく、そのまま日本シリーズに進出。

 ホークスの4連勝であっけなく終わった昨年の日本シリーズと同じ組み合わせである。そして、今年も大方の予想はホークスが圧倒的に強いだろうというもの。今年は交流戦が行われなかったが、過去の交流戦の成績や日本シリーズの結果をみても、セ・パの実力差はかなり大きいと多くの人が思っているのだろう。

 というわけで、第1戦だが、日本シリーズの日程も例年より1カ月ほど遅れた影響で、Gの本拠地、東京ドームが都市対抗野球の開催で使えず、大阪の京セラドームで行われた。観客も定員の50パーセントが上限。

 先発はホークスが千賀、Gが菅野と両エースの顔合わせ。菅野は開幕から13連勝と圧倒的な力を見せたが、相対的にレベルの低いセ・リーグのチームは抑えられても、過去に交流戦パ・リーグの球団にはけっこう打ち込まれている印象もある。今日はどうか。

 両エースが初回は無失点に抑えたが、2回表、ホークスは4番のグラシアルが右前打で出塁すると、5番・栗原がライトへホームランを放ち、早くも2点先制。

 千賀は制球に苦しみながらも、最高159キロのストレートと落差の大きなフォークなど変化球を交えたピッチングでG打線に得点を許さない。

 それでも、Gは4回裏に坂本、岡本が連続四球で無死一・二塁のチャンス。千賀は続く丸にもボールが先行する苦しい投球だったが、外角ストレートで遊ゴロ併殺に打ち取り、次の亀井も遊ゴロでピンチを切り抜けた。

 2対0のまま試合が進み、6回、ホークスは2死から柳田が死球、グラシアルが右前打で一・三塁のチャンスをつかみ、栗原が今度は左中間を破る二塁打で2点追加。4対0。菅野はこの回で降板。

 8回には俊足の周東が四球で出塁し、二塁へ盗塁を決めると、続く中村晃の左前打で生還、鮮やかな攻撃で1点追加。5対0。

 千賀は7回無失点で降板し、8回はモイネロが抑え、9回はクローザーの森(なぜ森の帽子のつばはあんなにまっ平なんだろう?)が満塁のピンチを招き、ウィーラーの犠飛で1点を失ったが、後続を抑えて、5対1で試合終了。

 予想通り、ホークスが先勝。Gにとっては絶対的なエース菅野での敗戦はダメージが大きいのではないか。

 ホークスはこれで日本シリーズ9連勝。新記録だそうだ。