朝、庭の枯れ始めたギボウシの葉にアゲハ蝶がとまっているのを見つけた。
しかも、まだ羽化したばかりのようだ。
そばにサナギの抜け殻があるのではないか、と探してみたが、見つからなかった。でも、本当はサナギのまま越冬するはずだったのが、暖かさのせいで、こんな最悪のタイミングで羽化してしまったのかもしれない。
このアゲハにしてみれば、こんな寒い季節に世界でまったくのひとりぼっち、という状況ではないだろうか。
とりあえず、小さなアブが来ていた菊の花に止まらせてやる。おとなしく指に止まった状態で移動。
室内に保護してやろうか、とも思ったが、どこかへ飛んでいってしまった。
晩秋の頃に見かける翅がボロボロになった蝶というのも物悲しいものだが、冬に生まれてしまった蝶というのも悲しいものだ。
(きょうの1曲)CLANNAD / Theme from Harry's Game