第65回有馬記念

 2020年の中央競馬をしめくくるグランプリ、有馬記念中山競馬場・芝2500メートルで行われ、ファン投票で選ばれた16頭が出走。アーモンドアイがジャパンカップの勝利を最後に引退し、無敗で三冠を制覇したコントレイル、デアリングタクトは休養で不在ながら、宝塚記念を勝ったクロノジェネシス春の天皇賞を連覇したフィエ―ルマン、G1を4勝しているラッキーライラックなどG1勝ち馬が8頭参戦し、グランプリに相応しいスターホースが揃った。

 その中で1番人気はファン投票1位で選出された4歳牝馬クロノジェネシス。2番人気は長距離が得意なフィエ―ルマン。3番人気はG1未勝利ながら、JCでも三強に次ぐ4着など善戦続きのカレンブーケドール。4番人気がこれがラストランのラッキーライラック

 近年は強い牝馬が次々と出現し、かつては牡馬が圧倒的に優勢だった中長距離のレースでも牝馬が勝つことは珍しくなくなり、今年のG1でも牝馬と牡馬が一緒に走った9レースで牝馬が8勝と牡馬を圧倒している。昨年も牝馬リスグラシューが圧勝した有馬記念で5歳牡馬フィエ―ルマンらがオトコの意地を見せることができるか。

 レースは予想通り、1番ゲートからスタートの3歳牡馬バビットが先頭に立つ。ペースはかなりのスローで、前半1000メートルが1分2秒2。このペースを見て、ルメール騎乗のフィエ―ルマンは最初のスタンド前で早めに先団につけるが、クロノジェネシスは後方、ラッキーライラックやカレンブーケドールは中団を進む。

 そして、2周目の3コーナー手前からクロノジェネシスも順位を上げ、先団に取り付き、4コーナーを回ると、まず内からフィエ―ルマンが抜け出すが、クロノジェネシスが外から交わして先頭に立ち、後方から猛然と追い込んできた5歳牝馬サラキアにクビ差をつけて先頭ゴールイン。今年の有馬も牝馬が勝ち、しかもレース史上初の牝馬によるワンツーフィニッシュ。フィエ―ルマンが3着。

 なお、先団を追走していた一昨年の有馬記念勝ち馬ブラストワンピースが3コーナー手前で急激に失速し、最後の直線で競走中止。心房細動を発症とのこと。

 これで今年の牡牝混合G1は牝馬が9勝、牡馬が勝ったのは天皇賞春のフィエ―ルマンだけという結果となった。


2020 有馬記念

 クロノジェネシスはバゴ産駒の4歳牝馬宝塚記念に続き、春秋のグランプリ連覇。昨年の秋華賞を含めG1は3勝目。通算は13戦7勝。

 

1着クロノジェネシス(北村友) 2着サラキア 3着フィエ―ルマン

4着ラッキーライラック 5着ワールドプレミア・カレンブーケドール(同着)

 

 今年の中央競馬はコロナ禍で無観客開催が長く続きはしたが、レースはすべてスケジュール通りに行われ、無事に幕を閉じた。年度代表馬はどの馬になるのだろう。昨年は宝塚、有馬を勝ち、豪州G1も制したリスグラシューだったが、今年はなかなか難しい。クロノジェネシスのグランプリ連覇も価値が高いが、クロノは天皇賞・秋でアーモンドアイに敗れている(3着)。また、無敗で三冠を制した3歳の2頭もJCでアーモンドアイに敗れている。となると、アーモンドアイかな、と思うが、そのアーモンドアイも安田記念でグランアレグリアに敗れており、グランはスプリント~マイルのG1を圧倒的な強さで3勝しているのだ。うーん、でもやっぱりアーモンドアイかな。