カーリングの日本選手権が終わってしまって、ちょっと寂しい思いをしていたが、今日からミックスダブルスの日本選手権が青森市のみちぎんドリームスタジアムで始まった。男女ペア21組が参加し、まずは7チームずつ3ブロックに分かれての予選リーグを戦う。
昨年全勝優勝の松村千秋(中部電力)・谷田康真(コンサドーレ)ペア、準優勝の藤澤五月(ロコ・ソラーレ)・山口剛史(SC軽井沢)ペアなど男女の強豪チームのメンバーがそれぞれにペアを組んで対戦するのが面白いところ。今年は新たなペアとしてTM軽井沢のスキップで中部電力のコーチでもある両角友佑が中電のフォース北澤育恵と組んだ北澤・両角が注目。優勝してもおかしくない強力なコンビだと思う。
前回優勝の松村・谷田。
前回準優勝の藤澤山口。
松村雄太・吉田夕梨花の義兄妹ペア。当然、松村は吉田知那美の義兄でもあり、また松村千秋の実兄でもあるという羨ましい兄ちゃんである。そして、松村兄妹の両親も夫婦ペアで軽井沢C.C.として大会に出場している。
今年のダークホース、北澤・両角。
ところで、おなじみの4人制とミックスダブルスでは同じカーリングといってもルールがかなり違う。
1エンド、4人制だと各チームが1人2投×4の8投ずつだが、MDでは各チームが5投ずつ。しかも、事前に石を2個配置した状態から始める。そして、最初の石を投じた選手が最終投を担うというルール。試合は8エンド制で、各チーム1回ずつ「パワープレイ」を宣言して自分たちに有利な石の配置から始めて大量得点を狙うことができる。
僕は15時半からの北澤・両角とこの大会で4度の優勝を誇るベテランチーム苫米地の試合をYouTubeで観戦したのだが、白熱した試合となった。
前半は北澤・両角が押し気味に試合を進め、5エンド終了時点で7-4とリード。しかし、6エンドにチーム苫米地が一挙に4点とって8-7と逆転。7エンド、北澤・両角はパワープレイを宣言し、3点以上の大量得点を狙うが、2点止まり。9-8と再逆転に成功したが、最終8エンドにチーム苫米地もパワープレイを宣言。2点以上で逆転勝利となる局面。しかし、ここで北澤・両角が相手のわずかなミスを見逃さずに形勢を逆転し、両角友の好ショットもあり、不利な先攻ながら2点を奪うスチールに成功。結局、11ー8で勝利。
競技1(予選) チーム苫米地 vs. 北澤・両角(第14回全農日本ミックスダブルスカーリング選手権)
松村・谷田も危なげなく白星発進。現時点でまだ夜の試合が行われている最中で、結果は出ていないが、ふだん同じチームの選手同士が敵味方に分かれての対戦もあり、興味は尽きない。といっても、テレビ中継はCSでしかやらないのが寂しい。