コウノトリの最新情報

 千葉県野田市で自然に放されたコウノトリたちの最新情報。装着したGPS発信機が不通になってしまい、居場所の特定は目撃情報頼みという個体も増えてきているのが実情。目撃情報といっても、足環の色で個体識別しなければ、個体ごとの居場所の把握には繋がらないので、なかなか難しい。

 2015年放鳥の「翔」♂と「未来」♀は引き続き茨城県神栖市周辺にいるようだ。

 2016年放鳥の兄弟のうち、兄の「きずな」♂はGPS不通で、最近まで静岡県浜松市浜名湖周辺にいたようだが、2月末には昨年も滞在した宮城県川崎町で目撃されている。

 弟の「ひかる」♂は昨年、栃木県小山市渡良瀬遊水地で徳島生まれの「歌」♀との間で繁殖に成功し、2羽の子どもが誕生。「歌」はその後、死亡したが、「ひかる」は野田で2019年に放鳥された「レイ」♀とカップルになって営巣中。2年連続の繁殖となるかどうか、というところ。

 「レイ」と同じく2019年に放鳥された「カズ」♂も渡良瀬遊水地周辺にいるが、今月に入って群馬県邑楽町の沼で目撃されている。まぁ、彼にしてみれば、ほんのひとっ飛びの距離だろう。

 2017年放鳥の「ヤマト」♂は野田市に居ついているようだ。

 2018年放鳥の「りく」♂はその年の冬に佐賀県伊万里市へ飛んでいって以来、ずっとその周辺で過ごしている。

 2020年放鳥の「たいよう」♂はまだ浜松市付近にいるようだ。

 

 昨年生まれた「ひかる」と「歌」の子どものうち、姉の「ゆう」は渡良瀬遊水地にいて、父親の「ひかる」や「レイ」「カズ」、さらに昨年来、どこからともなく姿を現した足環なし個体と一緒に過ごしているようだ。

 一方、弟の「わたる」は昨年秋から西へ移動を開始し、ずっと兵庫県加古川市にいたが、先月21日に母親「歌」の生まれ故郷、徳島県鳴門市に姿を現し、現地で観察を続けている人たちを喜ばせている。昨日(9日)にも鳴門市で目撃されている。

(おまけ)雲間草

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 この冬に購入した時、促成栽培で咲かせたと思われる花がついていたが、それがひと通り咲き終わって、しばらくは葉っぱだけの状態だった。それが春になって、また咲き出した。株もだいぶ大きくなった。雲間草は高温多湿が苦手なので、夏越しが一番の課題。なんとか来年も咲くようにしたい。

 

(きょうの1曲)山本潤子/赤い花白い花


山本潤子 赤い花白い花