カーリングMD世界選手権

 カーリングミックスダブルスの世界選手権がスコットランドアバディーンで現地17日に開幕。昨年は中止だったので、2年ぶりである。

 ミックスダブルスは通常開催なら40か国以上が参加し、なかには中東やアフリカなどカーリング選手がいること自体が不思議な国からも代表が出てくるが、今大会はコロナの影響で、前大会の上位16か国に世界予選を突破した4か国を加えた20チームが出場し、10チームずつ2組に分けて総当たりの予選リーグを戦っている。

 日本からは今年の日本選手権で優勝した吉田夕梨花・松村雄太の義兄妹ペア(松村の奥さんが吉田三姉妹の長女)が参戦。ロコ・ソラーレのリードとコンサドーレのスキップとして二人とも4人制では海外経験も豊富だが、MDではこれが世界デビューになるのかな。

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 チーム名は「ゆりた」だそうだ。吉田の母親が夕梨花と雄太、どちらに声をかけようとしたのか、「ゆりた」と呼んでしまったのが由来で、どちらも小柄(雄太167㎝、夕梨花152㎝)で見た目が弱そうなふたりにぴったりということでチーム名にしたとか。

 MDでは4人制と違って、8エンド制で各エンドは5投ずつ。最初に投げた選手が5投目を担当し、もう一人が2・3・4投を担当する。通常、3,4投目あたりで力のあるショットを要求されることが多いので、女性が最初と最後を投げることが多いが、吉田・松村はスキップとして決定力のある松村が1投目・5投目を担当する珍しいパターン。そして、試合の状況に応じて、ポジションをチェンジすることもある。

 

 さて、初戦の相手はエストニア。ここには勝つだろうと思っていたのだが、日本はショットの精度を欠き、アイスの読みにも苦労してけっこうボロボロな試合内容で、3-10と大敗。前途多難を思わせる。

 そして、NHK-BSで中継のあった第2戦は強豪アメリカが相手。日本は初戦とは見違えるような戦いぶりで、終始優位に試合を進め、6-6で迎えた最終エンドは有利な後攻。試合途中から1・5投担当に変わった吉田が最終投でハウスの真ん中にドローを決めれば勝利だったが、痛恨のミスショット。相手に1点スチールされて、6-7で負け。いきなり連敗スタートとなってしまった。ふだんリードの吉田が勝負を決める最終投を担当したのが裏目に出たともいえる。ただ、日本選手権でも連敗スタートから怒涛の快進撃が始まったので、今回もそうなることを期待したい。

 そして、日本時間で今日の早朝に行われた第3戦はフィンランド戦。すっかり調子を取り戻した日本は8-3で快勝。1勝2敗。このまま波に乗ってくれれば・・・。

 というのが、現時点までの状況。実はこれを書いている時、日本はスイスと対戦していて、YouTubeライブ配信を見ているのだが、点の取り合いになっている。

 →日本が9-6で勝利。強豪スイスに勝ったのは大きい。

www3.nhk.or.jp

worldcurling.org

(きょうの1曲)かとうあすか / Dreams 

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