第88回日本ダービー

 3歳馬の日本一を決める競馬の祭典、東京優駿日本ダービー東京競馬場・芝2400メートルで行われ、17頭が参戦。断然の1番人気は皐月賞を無敗で制したエフフォーリア。2番人気には桜花賞2着馬で14年ぶりに牝馬のダービー制覇を狙うサトノレイナス

 レースは予想通りバスラットレオンが先手を奪い、逃げるがペースはスロー。エフフォーリアは好位のイン。サトノレイナスは中団の外。

 そして、2コーナーを回って向こう正面に入ると、スローペースを見越してか、サトノレイナスが外からエフフォーリアより前へと順位を上げていき、3コーナーで早くも先頭に並びかける勢い。一方、エフフォーリアはスローペースで凝縮した馬群の中で、ライバルたちに囲まれ、閉じ込められた形になっている。

 そして、4コーナーを回ると、サトノレイナスが早くも外から先頭に立とうとするが、エフフォーリアも直線で前が開いて、馬場の真ん中から抜け出し、サトノレイナスらを競り落として先頭に立つ。そこへずっとエフフォーリアの直後につけていた4番人気のシャフリヤールが鋭く伸びてきて、エフフォーリアに内から迫る。そして、両馬がほぼ並んだところがゴール。写真判定の結果、シャフリヤールがわずかに前に出ていて、ハナ差で勝利。

 エフフォーリアは無敗での二冠達成ならず。

 エフフォーリアの父、エピファネイアが出走したダービーで最後の直線、先頭に立ち、鞍上・福永祐一がダービー初制覇かと思われたところで、猛然と追い込んできた武豊騎乗のキズナにゴール寸前で差された、あのシーンを思い出した。今日はシャフリヤールの福永がエフフォーリアの横山武史のダービー制覇を阻止した形。

 サトノレイナスは5着。

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 シャフリヤールはディープインパクト産駒。これがまだ4戦目で、過去3戦は前走・毎日杯のレコード勝ちなどすべて1800メートル戦だったが、距離が伸びても、スローペースの直線勝負というスピード馬向きの展開がぴったりだった。これで4戦3勝、重賞2勝目でG1は初制覇。鞍上の福永祐一は昨年のコントレイルに続き、ダービー連覇で通算3勝目。

 

1着シャフリヤール(福永) 2着エフフォーリア 3着ステラヴェローチェ

4着グレートマジシャン 5着サトノレイナス