退院しました

 10日ぶりのブログです。本日、退院し、自宅に帰ってきました。

 救急搬送で入院したのが7月25日の夜だったので、ちょうど2週間の入院生活でした。

 入院の数日前から食欲不振や倦怠感などの症状があり、PCを立ち上げる元気もなく、夏バテかな、と思いながら、このブログも休んでいましたが、25日の午後から体がふらついたり、言葉がうまく出てこない、呂律が回らないなどの症状が現れ、もしかして脳梗塞ではないかと考え、救急車を呼びました。救急隊員に検温してもらうと、体温が40.3度! 搬送先もすぐに決まったようで、そのまま救急車で都内の病院に運ばれ、検査室のような場所でPCR検査や血液検査などさまざまな検査を受けました。この時は完全にコロナ感染を疑われていたようで、医師や看護師も防護服を着用していたのを、朦朧とした意識の中で覚えています。

 諸検査を終えて、そのまま深夜になって隔離病棟に入院。翌日の午前中にはPCR検査で陰性と判明し、医師からコロナではない別の原因による肺炎で、他人に感染させることはないと告げられました。その時点で医師や看護師も防護服ではなくなったように思います。ただ、このあたりは記憶が断片的です。この頃、家族とLINEで連絡を取り合ったりしましたが、その文面もひどいもので、意識の状態もマトモではなかったのだな、と思います。もともと文章を書く時に手書きやPCの場合と携帯やスマホでは脳の使う部分が違うように感じていて、スマホで文章を書くのは好きではないので、普段からスマホではごく短いメッセージを書き込むぐらいしかしないのですが、その短い文章を入力するのにも四苦八苦する状態でした(入院4日目だった前回のブログ投稿はスマホからでしたが、あのぐらいの文章が限界でした。でも、あの時点でブログに投稿できるぐらいの状態には戻っていました)。

 入院翌日の午後には病室も移動。たぶん4人部屋でしたが、患者はもうひとりいるだけだったようです。MRI検査やCT検査、レントゲンなどいろいろな検査が続き、この時はすべて看護師さんに車いすを押してもらっての移動でした。胸に心電図を装着し、鼻にチューブを通して酸素の補給も受けていました。

 MRI検査の結果、心配した脳梗塞など脳の異常はありませんでしたが、2度のレントゲン検査の結果、入院直後よりも2度目の方が肺炎の症状が悪化していると言われました。あとで調べてみると、コロナでなかったとはいえ、入院して適切な治療(抗生剤の点滴)を受けなければ、命にかかわる可能性もあったようです。治療を受けて、ようやく致死率が5%程度に抑えられる、ということなので、コロナではなかったからといって、喜べるような状況ではなかったのでした。

 食事はいわゆる病院食ではなく、弁当でした。当初はコロナ感染者かもしれないということで、食器を回収する必要がなく、容器や食べ残しはそのまま廃棄処分できるように、ということだったのでしょう。ひどく不味かった印象がありますが、こちらの体調の問題かもしれません。味覚はありましたが、正常ではなかった可能性もあります。食欲もあまりなく、数日は食事も残してばかりでした。

f:id:peepooblue:20210807170936j:plain
(隔離病棟では3食が弁当。まずかったが、これはまだマシだったような気がする)

 28日の朝に受けた2度目のPCR検査が昼には陰性と判明し、他人には感染しないタイプの肺炎との診断も確定し、一般病棟(4人部屋)に移動。その後は順調に回復し、記憶もはっきりし、医師や看護師の顔もはっきり認識できるようになりました。医師はイケメン、看護師は美人揃いで、テレビドラマの病院みたいだな、と思ったものです。隔離病棟にいた時は目の前に次々といろいろな人が現れたのは覚えていますが、どんな顔だったか、ほとんど覚えていません。看護師と交わした会話の内容はいろいろ覚えていますし、髭を剃ってもらったりもしたのですが、顔の記憶だけがありません。髭を剃ってくれた看護師(半分は自分で剃った)がやけにキャピキャピ(死語?)した子だな、と思ったことは覚えています。

  食事も普通の病院食になり、ものすごく美味しいというわけではなかったですが、まあまあ満足できるレベルで、大体完食していました。

f:id:peepooblue:20210807171038j:plain
(この炊き込みご飯は美味しかった)

 体調も順調に回復し、最初こそ心電図を装着し、鼻にチューブを通して、どこへいくにも酸素ボンベがお供になっていましたが、まず心電図がはずれ、8月3日にチューブもはずせました。指先に常時装着しているパルスオキシメーターの数値(血中酸素飽和度)が92~94と低いために酸素を補給していたわけですが、見切り発車的にチューブを外してみて、さほど問題はなかったです。入院から1週間後には院内のコンビニや本屋、コインランドリーなどに歩いて行けるようになりましたし、検査やリハビリに行くのも一人で行くようになりました。

f:id:peepooblue:20210807171131j:plain
(トイレに行く時もお供だった酸素ボンベ。最終的には不要になった)

 病室では読書をしたり、オリンピックの中継やコロナ関連のニュースをテレビで見たりしていましたが、東京のコロナ感染者が爆発的に増加し、入院も困難というようなニュースに接すると、コロナではないものの、似たような症状の自分がすんなりと入院でき、手厚い医療や看護を受けられていることが本当にありがたいことと思われました。

 入院直後は歩くのにも足元がふらつく状態でしたが、リハビリの結果、急速に回復し、昨日(8月6日)の最終的な血液検査や呼吸器検査の結果も問題ないということで、ようやく退院許可が出たわけです。まだ咳は出ますが、そのうち治るでしょう。

 入院中に体重が5キロ減り、理想の体重に近づいたので、これはずっとキープしたいと思っています。身長もなぜか1センチ近く伸びて181センチを超えていました。これもキープできれば・・・。

 とにかく、このブログも明日以降、平常に戻る予定です。

 過去の旅写真より(北海道・北見神威岬

f:id:peepooblue:20210807142422j:plain

(きょうの1曲)GILGAMESH / Bobberty ~ Theme From Something Else

www.youtube.com