全農2021ミックスダブルスカーリング日本代表決定戦(最終日)

 敬老の日。今日の東京は秋晴れ。セミの声は少なくなって、自宅周辺ではツクツクボウシが1匹鳴いていたぐらい。朝夕はコオロギやアオマツムシが賑やか。庭で久しぶりにイトトンボを目撃。

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 カーリングのミックスダブルス日本代表決定戦も今日が最終日。予選から勝ち上がった松村千秋・谷田康真組と吉田夕梨花・松村雄太組の対戦。予選では1勝1敗だったので、今日の3試合で先に2勝したほうが代表決定ということになる。

 午前10時半から第一試合。

 3エンドまで1点ずつを取り合い、松村・谷田が2-1とリードした第4エンド、吉田・松村が3得点で4-2と逆転。

 しかし、ブレイクをはさんだ第5エンドで松村・谷田が一挙に4得点で再逆転。6-4。さらに第6エンドでも1点スチールし、7-4。

 第7エンド、吉田・松村が1点に終わり、最終エンドは不利な先攻ということで、ここで相手の勝ちを認めるコンシード。7-5で松村・谷田が勝ち、通算2勝1敗として、代表決定に王手をかけた。

 

 15時半からの第二試合。

 1エンドで不利な先攻だった吉田・松村がいきなり1点スチール。2エンドは松村・谷田が1点を返すが、3エンドは吉田・松村が2点を取り、3-1。すると、4エンドは松村・谷田も2点をあげ、3-3の同点で前半終了。

 後半の第5エンド、後攻は吉田・松村で、すでに2点を持った状態で、松村雄太の最終投は絶妙のドローショットで3点目を奪い、6-3とリード。

 ちなみにミックスダブルスでは各エンド、まず後攻チームがハウスの中心のやや後ろに1個、先攻チームがハウスの手前にガードストーンを置いた状態から始まり、各チームが5投ずつ。そして、第1投を担当した人が第5投も担当し、間の2~4投をもう一人が担当する。2~4投は力の必要なショットやスイープが求められる場合が多く、こちらを男性が担当するのが一般的だが、吉田・松村は決定力のある松村が1,5投を担当する珍しいパターン。それが第5エンドでも生きたと言える。

 そして、第6エンド。3点を追う松村・谷田は1試合の中で各チームが後攻の時に1回だけ使えるパワープレイを宣言。パワープレイの時は後攻チームが複数点を取りやすいように最初の石の配置がセンターライン上ではなく、左右どちらかのサイドに置いた状態で始まる。一方、先攻の吉田・松村はここで投げ順を変えて、第1投は吉田夕梨花。得意のウィックショットでガードストーンをずらす作戦。

 しかし、松村・谷田は着実に大量得点パターンを築いていき、吉田夕梨花のラストショットでもその形を崩すことができず、3点を持った状態で松村千秋のラストショット。これを谷田の全力スィープで得点圏に送り込み、一挙4点。7-6と大逆転に成功。

 第7エンドには吉田・松村がパワープレイに出るが、1点止まり。同点にはなったが、最終8エンドは松村・谷田が有利な後攻。

 激しい攻防となるが、4投目の谷田がNo.1を取ると、松村雄太がラストストーンをNo.1にすることができず、妹・千秋のラストショットを待たずにコンシード。この瞬間に8-7で松村千秋・谷田康真組の勝利となり、日本代表に決定した。

 今日の2試合は見ごたえのある素晴らしい試合だった。

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 松村・谷田組は12月にオランダで開催される北京五輪世界最終予選に出場し、14チーム中、2位以内に入れば、日本としては史上初のMDでのオリンピック出場となる。2位以内というのはいかにも厳しそうだが、すでに強豪国の多くは出場権を得ているので、可能性はあると思う。頑張ってほしい。

 

(おまけ)今宵の月。

 夕方、窓の外から隣人の「月がめっちゃきれい」という声が聞こえてきたので、撮った一枚。満月は明日だ。

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(きょうの1曲)Peter Hammill / Given Time

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