第41回ジャパンカップ

 第41回ジャパンカップ東京競馬場・芝2400メートルで行われ、欧州からの遠征馬3頭を含む18頭が参戦した。今年は4世代のダービー馬が揃ったことも話題となったが、その中でもこれがラストランとなる昨年の三冠馬コントレイルが1番人気、今年のダービー馬シャフリヤールが2番人気。

 レースはアリストテレスが引っ張るスローペース。ワグネリアン、シャドウディーヴァ、オーソリティが続き、シャフリヤールは先行勢を見ながら5番手あたりを進み、コントレイルはその後ろの中団の外を行く。当初、逃げるとみられていたキセキが最後方という意外な展開だったが、そのキセキが向こう正面で外から一気に上がっていき、先頭に立つ。

 そして、キセキが後続を引き離して4コーナーを回り、最後の直線に入ると、まずオーソリティがキセキを交わして先頭に出る。後ろからシャフリヤールも上がってくるが、その外からコントレイルが伸びてきて、並ぶ間もなくシャフリヤールを交わすと、あっという間にオーソリティをも抜き去って、後続を2馬身突き放して先頭でゴールイン。昨年、無敗で三冠を制した後、ジャパンカップ(アーモンドアイの2着)、大阪杯(レイパパレの3着)、天皇賞・秋(エフフォーリアの2着)と3連敗を喫していたコントレイルが見事に有終の美を飾った。

 ゴール後、コントレイルの鞍上で何度も涙を拭う福永騎手の姿に感動した。騎手人生の中で大切な宝物のような存在のコントレイルのラストランを最高の形で終え、無事に牧場に送り出すことができて、いろいろな感情が一気に込み上げてきたのだろうね。


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 コントレイルはディープインパクト産駒の牡4歳。通算11戦8勝、うち重賞7勝で、G1は5勝(ホープフルS、皐月賞、ダービー、菊花賞、JC)。競走馬としても種牡馬としても偉大だった父の亡き後、その後継種牡馬としての活躍も期待されるのだが、ここで引退してしまうのはちょっと惜しい気もする。

 

1着コントレイル(福永) 2着オーソリティ 3着シャフリヤール

4着サンレイポケット 5着グランドグローリー