第82回皐月賞

 クラシック三冠初戦の皐月賞中山競馬場・芝2000メートルで行われ、3歳牡馬18頭が参戦した。トライアルレースを勝って出走してきた馬に加えてトライアルをパスしてぶっつけ本番で挑む有力馬もおり、混戦模様で、人気が割れていたが、その中で1番人気は昨年のG1朝日杯を制し、前走・弥生賞は2着だったドウデュース。2番人気は2月の共同通信杯を勝って2戦2勝のダノンベルーガ。3番人気は昨年11月の東スポ杯2歳Sを勝って以来の2戦2勝馬イクイノックス。

 レースは弥生賞勝ち馬で6番人気のアスクビクターモアが先頭に立つと、マイペースに落として逃げる。前半1000メートル60秒2のゆったりとした流れ。ドウデュースは前へ行けず、後方から。イクイノックスは先行勢を見る位置、ダノンベルーガも直後に続く。

 そして、最後の直線、アスクビクターモアに内からダノンベルーガが並びかけ、外からはイクイノックスが迫る。さらに道中はイクイノックスやダノンベルーガを見る位置でレースを進めていた5番人気のジオグリフも末脚を伸ばす。ドウデュースも後方から大外を通って追い上げてくる。

 一度はイクイノックスが抜け出したが、それを交わしてジオグリフが先頭に立ち、後続に1馬身差をつけて先頭でゴールイン。2着にイクイノックス。1番人気のドウデュースはメンバー中最速の上りで追い込んだが、前には届かず3着まで。前半で他馬に囲まれて位置取りが後ろになってしまったのが痛かった。


www.youtube.com

 ジオグリフは米国のダート短距離で活躍したドレフォン産駒。通算5戦3勝、重賞は札幌2歳Sに続き2勝目。

 

1着ジオグリフ(福永) 2着イクイノックス 3着ドウデュース

4着ダノンベルーガ 5着アスクビクターモア