金メダル!

 スウェーデンのヨンショーピングで開催された、21歳以下の選手によるカーリングの世界一を決める世界ジュニアカーリング選手権。女子日本代表のSC軽井沢クラブJr.は日本時間で22日21時から行われた決勝戦で地元スウェーデンと対戦。 

 予選リーグでは8-1と快勝した相手だが、完全アウェーの雰囲気の中、序盤は相手のショットがよく決まり、3エンドに1点スチールされるなど押され気味だったが、なんとか踏みとどまり、前半を終えて3-3。

 6エンド、日本は後攻で1点取ると、7エンドにも1点スチールで5-3。8エンド、相手に1点取らせて、9エンドには日本が1点。6-4と2点差をつけて最終エンドを迎える。このエンドで日本側にもちょっとしたミスが出て一時は相手に3点の可能性が見えた場面もあるハラハラドキドキの展開だったが、なんとか立て直し、最後は相手に難しいランバックを投げさせ、これが成功せずに日本に1点が入り、結局、7-4で勝利。この瞬間、カーリング日本代表としては全カテゴリーを通じて初めての金メダル獲得が決まった。

 

 大会前に選手たちは金メダルが目標と口を揃えて語っていたが、強豪が揃う大会で予選突破ができれば上出来だなと個人的には考えていたので、本当に有言実行で優勝し、表彰式で君が代が流れることになるとは正直なところ思っていなかった。すごいとしか言いようがない。

 そして、選手たちが氷の上でも氷の外でもずっと喋っている、いつも笑っているというようにとても明るい雰囲気でプレーするのがこのチームの特徴でもあり、それは海外でも知られたロコ・ソラーレの印象にも通じるようで、現地でもその明るさが日本人らしいものとして受け止められたようだった。

 

 ちなみに女子の銅メダルはアメリカ。男子はスコットランドが優勝。

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 ところで、この試合でもリード・スキップの山本冴、セカンド上野結生(妹)、サードには三浦由唯菜、フォースが上野美優(姉)という布陣で戦った日本代表。代表コーチの小笠原歩さんがリザーブとして召集した名寄協会JCの三浦選手がサードで出場し、本来のサード荻原詠理選手がリザーブに回るパターンが大会途中からずっと続いていた。最初は荻原選手に体調不良などの問題が生じたのかと心配したが、そうでもなかったようだ。小笠原コーチの判断でショットが安定していた三浦選手の起用が続いたということだろうか。荻原選手としては内心、嬉しさ以上に悔しさもあったかもしれない。

 チームのうち、スキップの山本、フォースの上野の両選手はジュニアとしてはこれが最後の大会。ドイツで開催予定の来年の大会にも日本の出場は決まっているが、来年はどのチームが出ることになるか。人材豊富なSC軽井沢は当然、連覇をめざすだろうし、三浦選手は昨年の日本ジュニア選手権で大接戦の末に代表の座を逃した本来の自分のチームでまたこの舞台に立ちたいだろう。どうなるか分からないが、選手たちのこれからの活躍に期待したい。そして、次のシーズンは日本の男子も世界の舞台で戦う姿を見たい。

 

(おまけ)チェリーセージ

 庭のチェリーセージが昨日から咲き始めた。