ベスト4出揃う

 北海道北見市アドヴィックス常呂カーリングホールで22日から開催中の日本カーリング選手権2022。男女各9チームが出場して総当たりで戦う予選リーグが今日で終了。それぞれ決勝トーナメントに進む4チームが決まった。

 女子はしばらくロコ・ソラーレ北海道銀行中部電力、富士急が4強で、昨年は北海道銀行が優勝した。しかし、その北海道銀行北京五輪への出場権を逃した時点で主力4人とのスポンサー契約を終了。吉村・船山・近江谷・小野寺の4人はフォルティウスとして再出発。新たなスポンサーも決まり、これが新たな船出の大会となった。

 一方、北海道銀行は最年長が20歳という若いチームでこちらも再出発。厳しい北海道地区予選を勝ち抜いて日本選手権出場を決めた。

 そして、北京五輪で銀メダルを獲得したロコ・ソラーレにとっては久しぶりの地元での大会で2年ぶりの優勝を狙い、さらに世界選手権に出場した中部電力は3年ぶりの優勝をめざす。富士急はスキップの小穴が「おめでた」ということで今大会はリザーブに回って、新たな体制で臨む。

 予選リーグの結果はロコ・ソラーレが貫録を見せ、フォルティウスには負けたが、7勝1敗で1位。若い北海道銀行フォルティウスロコ・ソラーレに敗れたものの6勝2敗で2位。同じ6勝2敗の中部電力が3位。そして、4位はフォルティウスが4勝4敗でフィロシーク青森、SC軽井沢クラブと3チームが並んだ中でDSCの差で辛うじて勝ち抜け。

 明日は午前の試合でロコ・ソラーレ北海道銀行が対戦し、勝者は明後日の決勝へ。敗者は同時に行われる中部電力フォルティウスの勝者と決勝進出をかけて午後に試合を行う。ロコ・ソラーレが優勝というのは当たり前すぎて面白くないが、そうなりそうな雰囲気ではある。

 

 さて、男子はここ数年は大会3連覇中のコンサドーレにTM軽井沢、SC軽井沢クラブが3強と言われ、昨年は新星の常呂ジュニアが台頭して準優勝という快挙だった。

 しかし、今年はコンサドーレからスキップの松村雄太が抜け、TM軽井沢は中部地区予選でまさかの敗退。本命不在の大会となった。

 その中で去年までスキップだった山口剛史がサードに回り、スキップには20歳の栁澤李空を据え、さらにセカンドに15歳の山本遵を加える新体制(リードは小泉聡)で連勝街道を驀進。8戦全勝で予選1位。2位にはカーリングの本場カナダ出身の佐藤剣仁をスキップに迎えた札幌国際大学が7勝1敗で入る。3位はスキップを谷田康真に任せたコンサドーレが6勝2敗。4位は4勝4敗で常呂ジュニアと平昌五輪出場の平田洸介が率いる北見協会が並び、直接対決で勝った北見協会が4位に入り、常呂ジュニアはまさかの予選敗退となった。期待していたんだけどなぁ。

 こうなると、妹分の女子ジュニアが世界を制したSC軽井沢クラブとしてはぜひとも優勝したいところだろう。ちなみにSCはスポーツ・コミュニティの略。軽井沢を拠点にトップ選手が国際舞台でも活躍すると同時に後進の指導にもあたるクラブチームである。

 明日は男女とも見逃せない試合ばかりだ。



(きょうの1曲)彭羚/一枝花


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