第89回日本ダービー

 89回目の東京優駿日本ダービーが6万人の観衆を集めた東京競馬場・芝2400メートルで行われ、3歳牡馬18頭が出走。今年は混戦模様で、皐月賞馬のジオグリフが4番人気にとどまり、1番人気は皐月賞4着のダノンベルーガ。2番人気は皐月2着のイクイノックス。3番人気は皐月3着で昨年の朝日杯を勝ったドウデュース。この4頭が4強とは言えた。ちなみに今年のG1戦線は1番人気馬が悉く敗れている。今回はどうなるだろうか。

 レースは予告通りデシエルトがハイペースで飛ばして先行し、ダノンベルーガとジオグリフは10番手あたり、その直後で2頭をピッタリマークするようにドウデュース。イクイノックスはさらに後方を進む。

 そして、最後の直線に入ると2番手にいたアスクビクターモアが先頭を捉えて抜け出す。ダノンベルーガ、ジオグリフも追い込みに入ると、外からドウデュースも並びかけ、一瞬、3頭が並ぶが、激戦となる間もなくドウデュースが2頭を競り落とし、アスクビクターモアも交わして先頭に立つ。後方からイクイノックスも追い込んできたが、ドウデュースがクビ差で先着し、2分21秒9のレースレコードで第89代のダービー馬となった。

 鞍上・武豊騎手は歴代最多のダービー6勝目。競馬界のレジェンドがさすがというところを見せ、53歳という史上最年長でのダービージョッキーとなった。

 ダノンベルーガは4着で、またしても1番人気が勝てず。皐月賞馬ジオグリフは7着で二冠制覇はならず。福永祐一のダービー3連覇もならず。


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 ドウデュースはハーツクライ産駒。通算6戦4勝で、G1は2勝目。秋には凱旋門賞に挑戦するプランもあるというが、これからどんな物語を紡いでいくのか、楽しみ。

 

1着ドウデュース(武豊) 2着イクイノックス 3着アスクビクターモア

4着ダノンベルーガ 5着プラダリア