第72回安田記念

 5週連続の東京G1シリーズを締めくくる春のマイル王決定戦、安田記念東京競馬場・芝1600メートルで行われ、牝馬4頭を含む18頭が参戦。女王グランアレグリアが引退し、次のマイル王の座につくのはどの馬か。ヴィクトリアマイルを制したソダシこそ不在だったが、G1馬6頭を含む有力馬がひしめく混戦模様で、注目の一戦となった。

 1番人気は前走・東京のマイル戦・東京新聞杯を制し、現在4連勝中のイルーシヴパンサー、2番人気は昨年のNHKマイルの覇者、シュネルマイスター。

 レースはレシステンシア、ダイアトニックとの先行争いを制したホウオウアマゾンが逃げ、千メートル通過が58秒7。シュネルマイスターは中団の後ろ、イルーシヴパンサーはさらに後方。

 そして、4コーナーを回って直線に入ると、最内で粘るホウオウアマゾンにダノンザキッド、カフェファラオ、ファインルージュらが迫り、その中からダノンザキッドが抜け出す。しかし、外からサリオス、ソングライン、セリフォスらが伸びてきて、ソングラインが先頭に立ち、猛然と追い込んできたシュネルマイスターをクビ差で抑え、1着ゴールイン。G1初制覇を達成。

 1番人気のイルーシヴパンサーは8着。今年のGⅠレースは1番人気が1勝もしていないが、11戦目もまた勝てず。


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 ソングラインはキズナ産駒の牝4歳。これで通算11戦5勝。重賞はサウジアラビアでのG3を含めて3勝目。前走のヴィクトリアマイルでは2番人気に推されながら、道中の不利もあって5着に敗れたが、中2週で挑んだ安田記念で待望のG1初勝利。かつてはG1で牝馬が牡馬を負かすと驚いたものだが、最近は牝馬が勝ってもまったく驚かなくなった。

 

1着ソングライン(池添) 2着シュネルマイスター 3着サリオス

4着セリフォス 5着ファインルージュ