クラシック三冠レースの最終戦、菊花賞が今年も改修工事中の京都競馬場に代わって阪神競馬場・芝3000メートルで行われ、３歳牡馬18頭が参戦し、最後の一冠をめざして未経験の距離に挑んだ。今年は皐月賞馬、ダービー馬が出走せず、G１勝ち馬がいない混戦模様で、前哨戦のセントライト記念を勝ったガイアフォースが1番人気、皐月賞５着、ダービー３着のアスクビクターモアが２番人気。ちなみにG１レースでは昨年の有馬記念でエフフォーリアが勝って以来、１番人気馬は15連敗中だが、ガイアフォースがこのジンクスを跳ね除けることができるか。
レースはセイウンハーデスがスタートから飛ばして、後続を離して逃げ、アスクビクターモアは３，４馬身差の２番手を追走し、ガイアフォースは先行勢を見る位置でレースを進める。最初の1000メートル通過が58秒7と長距離戦としては速すぎるペース。
２周目の３コーナー過ぎでセイウンハーデスが失速すると、アスクビクターモアが先頭を奪い、後続を離したまま最終コーナーを回って最後の直線へ。
後続からジャスティンパレス、ボルドグフーシュが追い込んでくるが、ガイアフォースは伸びない。そして、粘るアスクビクターモアにボルドグフーシュが並んだところがゴール。ほとんど同時にゴールインだったが、写真判定の結果、アスクビクターモアがわずかに前だった。走破タイム3分2秒4はコースレコード。
ガイアフォースは８着に終わり、１番人気のG１連敗記録は16に伸びた。
勝ったアスクビクターモアはディープインパクト産駒。通算９戦４勝。重賞は弥生賞ディープインパクト記念に続く２勝目で、G１は初制覇。
1着アスクビクターモア（田辺） 2着ボルドグフーシュ 3着ジャスティンパレス
4着ドゥラドーレス 5着シホノスペランツァ
競馬の話題をもう一つ。新人騎手の今村聖奈がこの日、新潟競馬場で２勝をあげ、前日に並んだ女性騎手の年間最多勝記録43（2019年、藤田菜七子）をわずか１日であっさりと更新。勝ち星を45勝に伸ばした。しかも、デビューした３月からの記録だからすごい。
