日本シリーズ第1戦

 セ・リーグをほとんど独走で優勝した東京ヤクルトスワローズパ・リーグを最後の最後に大逆転で制したオリックスバファローズがそれぞれ順当にクライマックスシリーズを勝ち上がり、2年連続で同じ組み合わせとなったプロ野球日本シリーズ。今日からヤクルトの本拠地・神宮球場で始まった。

 先発はヤクルトが小川、オリックスが山本。2年連続投手四冠の絶対的エースを立てたオリックスとしてはまずは勝たねばならない試合。しかし、試合は予想外の展開となった。

 1回裏、ヤクルトの1番塩見がいきなりヒットで出塁すると、二死から三冠王の4番村上が四球を選び、5番オスナの速い打球は三塁線を襲う。これが三塁ベースをかすめるようにファウルグラウンドに転がり、記録はフェア。タイムリーツーベースとなり、ヤクルトが山本から2点先制。

 オリックスも2回に一死満塁のチャンスを作ると、紅林のタイムリーと福田の押し出し四球ですぐさま同点に追いつく。

 しかし、今日の山本は制球が甘く、3回に塩見に左中間スタンドに飛び込むソロホームラン、4回にもオスナに1号ソロを打たれ、ヤクルトが4-2と2点をリード。山本が1試合に2本以上のホームランを打たれるのは2年以上もなかったことで、これだけでもオリックスとしては想定外だったが、さらなる思わぬ事態が5回裏に発生。山本が先頭ギブレハンに3球目を投じた後、左脇腹に違和感を訴えて降板。オリックスとしては山本でシリーズ2勝を計算していたはずで、この試合だけでなく、シリーズ全体に暗雲が漂う事態となった。ここで緊急登板となった39歳の比嘉がこの回をとりあえず三者凡退に抑える。

 ヤクルトは6回から継投に入り、木澤、田口が無失点で6,7回を抑えたが、清水が8回に二死二塁から代打・T-岡田に中前打を打たれ、4-3と1点差に追い上げられる。

 しかし、その直後、オリックス5番手の平野から主砲・村上が1号を放ち、再び2点差。9回はクローザーのマクガフが一死一・二塁のピンチを招いたものの、杉本、代打・頓宮を連続三振に打ち取り試合終了。5-3でヤクルトが先勝。オリックスとしてはただの1敗以上に重い敗戦となった。

   123456789 計

  オ020000010 3

  ヤ20110001 X 5

 

 勝:小川1勝  敗:山本1敗 S:マクガフ1S

 本塁打:塩見1号(山本) オスナ1号(山本) 村上1号(平野)

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