第42回ジャパンカップ

 競馬の国際レース、ジャパンカップ東京競馬場・芝2400メートルで行われ、欧州からの遠征馬4頭を含む18頭が参戦した。国際レースといっても、近年は日本馬の上位独占が普通になり、参戦する外国馬の数も少なくなっているが、今年は4頭とはいえ、フランス、ドイツの実力馬がやってきた。一方で迎え撃つ日本側はタイトルホルダーやドウデュース、イクイノックスらの回避で、総大将格は昨年のダービー馬シャフリヤール。例年に比べ、やや手薄なメンバーに感じられるが、それでも、1番人気はシャフリヤール、2番人気はダノンベルーガ、3番人気はヴェラアズールと上位人気はやはり日本馬が占めた。騎手は18人中9人が外国人で、上位人気馬もダノンベルーガの川田以外は外国人騎手。

 レースはユニコーンライオンが引っ張るスローな流れ。人気馬は馬群の中を追走。そのまま第4コーナーを回って直線に入ると、2番手にいたハーツイストワールがユニコーンライオンを交わして先頭に出るが、ダノンベルーガが外から交わして先頭。さらに内から4番人気のヴェルトライゼンデも来る。さらに外からシャフリヤールが伸びてきてダノベルーガを抜き去り、ヴェルトライゼンデとの接戦を制したかと思ったところにヴェラアズールが物凄い脚で両馬の間を突き抜け、2着のシャフリヤールに3/4馬身の差をつけて先頭ゴールイン。先月の京都大賞典で重賞初挑戦にして勝った遅咲きの5歳馬がG1初挑戦でジャパンカップを制した。鞍上は世界のNo.1ジョッキー、R.ムーア。今週も勝利騎手は外国人だった。外国馬の最先着は6着のグランドグローリーだったが、1着から7着までで、日本人騎手は5着の川田だけ。日本の馬よりも日本人騎手の前に世界の壁が立ちはだかっているのか?

 エリザベス女王杯から中1週で挑んだデアリングタクトが4着に食い込んだのは立派だったが、これも鞍上はいつもの松山ではなく、T.マーカンドだった。


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 ヴェラアズールは2010年のダービー馬エイシンフラッシュの産駒で牡5歳。通算22戦6勝。デビューから16戦連続でダート戦に出走し、今年に入ってから芝に転向して2400メートル以上のレースで好成績をあげ、前走の重賞初勝利から一気にG1馬の仲間入り。

 

1着ヴェラアズール(ムーア) 2着シャフリヤール 3着ヴェルトライゼンデ

4着デアリングタクト 5着ダノンベルーガ