稚内市のみどりスポーツパークで開催された日本ミックスダブルスカーリング選手権も今日が最終日。午前中に準決勝、午後に決勝と3位決定戦が行われた。全国から21組が参加したが、4強に残ったのはやはりトップレベルのペアだった。前回優勝の「ゆりた」こと吉田夕梨花&松村雄太ペア、前回準優勝の「チャッスー」こと松村千秋&谷田康真ペア、前回3位の小穴桃里&青木豪ペア(特にチームの愛称はない?)、そして、過去優勝2回の「フジヤマ」こと藤澤五月&山口剛史ペア。
準決勝の組み合わせは小穴・青木vs.藤澤山口、吉田・松村vs.松村・谷田。どちらの試合も熱戦となった。
小穴・青木と藤澤山口は1点を追う最終8エンドに小穴・青木が2点を奪って逆転勝ち。
藤澤山口 02020030 7
小穴・青木 10102202 8
(青木豪&小穴桃里。チームめがね?)
昨日は夕梨花、知那美の吉田姉妹が準々決勝で対戦したが、今日は準決勝で雄太、千秋の松村兄妹が対戦。2エンドに4点を奪うなど前半は「ゆりた」が優位に進めたが、終盤は「チャッスー」が地力を発揮して、7エンドから連続スチールで同点に追いつき、延長に持ち込み、最後も不利な先攻で1点スチール。7-6の接戦を妹が制した。
松村・谷田 201001111 7
吉田・松村 040110000 6
決勝は小穴・青木vs.松村・谷田。昨年10月に女の子を出産したばかりの桃里ママは先日の4人制の日本選手権から早くも実戦復帰し、今大会では決勝まで勝ち進んできた。対する「チャッスー」は今シーズンはほぼミックスダブルスに専念しており、何が何でも優勝して、4月に韓国で行われる世界選手権日本代表の座をつかみたいところ。
試合はいきなり小穴・青木の4得点というビッグエンドで始まったが、チャッスーが2エンドに1点を返すと、3,4エンドも1点ずつスチールで、3-4。3-5で迎えた6エンドには松村千秋のショットが決まって4得点で7-5と逆転に成功するが、小穴・青木も7エンドに1点、8エンドも1点スチールで同点に追いつき、試合は延長戦へ。そして、最後はチャッスーが1点を奪って8-7で勝利。予選から9戦全勝で前々回に続く2度目の優勝を果たした。今シーズンは海外ツアーにも参戦し、アメリカで優勝するなど経験値を高めてきたチャッスーの勝利への執念が優勝につながったように思う。個人的にも応援していたので、よかった。
松村・谷田 011104001 8
小穴・青木 400010110 7
(千秋と康真でチャッスー)
ロコ・ソラーレのチームメイト同士の対戦となった3位決定戦も接戦となった。4-3で迎えた6エンドに「ゆりた」がロコではリード担当の吉田夕梨花のスーパーショットで一気に4点を奪って突き放し、直後に「フジヤマ」も3点を返したが、最終的に9-6で「ゆりた」が勝って3位。
藤澤山口 20001030 6
吉田・松村 02110401 9
(夕梨花と雄太で「ゆりた」。義兄妹のふたりに吉田家のお母さんが声をかける時に「ゆりた」と呼んでしまったのが由来とか)
ドイツ・フュッセンで開催中の世界ジュニアカーリング選手権に参戦中の女子日本代表は初戦のスイス戦は惜敗だったものの、第2戦ではアメリカに勝って1勝1敗。