WBC日韓戦

 ワールドベースボールクラシックWBC)1次ラウンドの2日目。昼間の試合でチェコが中国を8-5で破ったということにまず驚いた。今大会にチェコが参加していることがすでに驚きである。チェコに野球があったのかという驚き。1次ラウンドがアメリカで行われるC組にイギリスが入っているのもかなり意外だ。

 台湾で試合が行われているA組では本命と思われたキューバがオランダ、イタリアに連敗という波乱。今日はパナマに勝って1勝2敗。

 さて、今夜はB組の日本の第二戦。宿命のライバルなどと言われる韓国との対戦。日本の先発はダルビッシュ有。韓国の先発は日本キラーといわれる左腕のキム・グァンヒョン。立ち上がりは両投手とも好調で、2回を終わって0-0。試合が動いたのは3回。ダルビッシュが先につかまった。韓国打線に初安打を許すと、続くヤン・ウィジに2ランを打たれ、さらにサード村上のエラーで許した走者を韓国屈指の好打者、3番イ・ジョンフのタイムリーで返されて、この回3失点。ダルビッシュはこの回で降板となった。

 その裏、日本もそれまで打ちあぐねていたキム・グァンヒョンを攻略。8番源田が粘って四球で出塁すると、二盗に成功。9番中村も四球。ここで1番ヌートバーに中前打が出て、まず1点。さらに2番近藤の二塁打で2点目。3番大谷は申告敬遠で満塁となり、4番村上は遊飛に倒れたが、5番吉田が2点タイムリーを放ち、4-3と逆転に成功。ただ、この回、源田が帰塁時に右手を傷めて、この回限りでベンチに退いたのが気がかり。次の回からショートは中野に交代。

 日本は5回にも近藤に1号ソロが出て、5-3。さらに大谷がライトへ痛烈な二塁打を放つと、村上の二ゴロの間に三塁へ進み、吉田の犠飛で生還。6点目。

 4回から登板の今永が6回、韓国パク・コンウに1号ソロを浴び、6-4となるが、日本はその裏、先頭の8番中野の三塁打をきっかけに3四死球と大谷、吉田、岡本のタイムリーなどで5得点の猛攻。韓国は次々と投手をつぎ込み、防戦一方となるが、出てくる投手がみな制球難で、傷口を広げるばかりとなる。

 7回裏にも日本は満塁のチャンスを作り、暴投と押し出し四球で2点追加。13-4。7回以降10点差でコールドとなるが、結局、9点差のまま。

 7回以降は宇田川、松井、高橋の投手リレーで完璧に韓国打線を抑え込み、

13-4で日本が圧勝。韓国は2連敗となり、予選突破が難しくなる。