自転車のヘルメット着用努力義務

 今日の東京は都心の最高気温が23.3℃で、5月中旬並みの暖かさ。

 本日からすべての人を対象に自転車乗車時のヘルメット着用の努力義務が課せられる。ヘルメットをかぶる努力とは一体何だろう。高くて買えないので、日々節約してお金を貯めて、できるだけ早く買えるように努力しています、というようなことではないのだろう。

 僕はもうずっと前からサイクリングやツーリングの際にはヘルメットをかぶっているし、実際、自転車に乗る時は常にヘルメットはかぶった方がいいと思うが、近所への買い物の時にはかぶっていなかった。ママチャリに似合うヘルメットを買おうかと思いつつ、買わないまま、4月1日になってしまった。

 一体、どれほどの人が着用しているだろうか、と思いながら、とりあえずいつものヘルメットを一応かぶって、近所のスーパーへ買い物に行く。警察官2名は警視庁と書かれた白いヘルメットをかぶっていたが、ほかには子どもたちを除いて、ほとんどかぶっている人はいない。それでも3人ほど見かけた。すべて中高年の男性。スポーツサイクル用だったり、一般的な白いヘルメットだったり。女性はゼロ(一見、ヘルメットに見えないヘルメットを着用していた人がいたかもしれないが)。

 通勤通学で自宅から最寄り駅まで自転車で行って、そこから電車に乗る場合など、ヘルメットを持ち歩くのか、というような問題もあるし、最近増えているシェアサイクルではどうするのか、というような問題もある。頭が蒸れるとか、髪形が崩れる、というような問題もあるだろう。

 そもそも日本の自転車は信号無視、逆走、スマホを見ながらの運転など、交通ルールなどあってないようなものだ。自転車に乗っていて、赤信号で止まっていると、その横を信号無視の自転車が追い抜いていくというのはよくある光景である。自動車でさえ、みんなが道路交通法を厳密に順守しているとは言えない状況であるし、日本人にとっては法律の条文そのものよりも、それをみんなが守っているかどうかのほうが重要なのであり、法律を守らないというわけではないが、法律の文言にいちいち囚われないとはいえるだろう。

 個人的には今後もかぶるようにしようかな、とは思うが、何よりも重要なのは、ヘルメットをかぶっていたおかげで命が助かったというような事態にはならないことだ。

 

 庭のオダマキが咲き始めた。

(おまけ)1980年4月1日の青森県南部縦貫鉄道乗車記。

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(きょうの1曲)Esbjorn Svensson Trio / Seven Days of Falling


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