- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/09/06
- メディア: 文庫
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まえに読んで面白かった『さよならドビュッシー』に続く第2弾。前作もそうだったけれど、演奏シーンの描写が秀逸で、実際に作中に登場する曲を聴いてみようかな、という気持ちになる。実は作中に出てくるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、巻末に参考CDとして挙げられているアシュケナージ(pf)、コンセルトヘボウ管弦楽団、ハイティンク(指揮)のやつを僕も持っていて、けっこう聴いていたのだが、なぜか手放してしまった。この小説を片手に聴き直したら、また違った感動が味わえそうだ。
ところで、この作品を読んで、今日9月11日が東日本大震災から1年半、アメリカ同時多発テロから11年目にあたるだけでなく、名古屋市など東海地方を襲った記録的な集中豪雨、いわゆる「東海豪雨」から12年目にあたることを知った。