1997-08-01から1ヶ月間の記事一覧

北海道自転車の旅~夏の終わりのエピローグ

釧路を起点に根室、知床、網走、サロマ湖、屈斜路湖、摩周湖などをめぐった初めての北海道自転車旅行もいよいよ終わり。前日の夕方に再び釧路に戻り、あとはまたフェリーに乗って東京へ帰るだけである。 peepooblue.hatenablog.com (旧型客車を利用した簡易…

北海道自転車の旅*釧路湿原を走る

peepooblue.hatenablog.com シラルトロ湖 朝のシラルトロ湖は鏡のような水面に対岸の丘や人家をくっきりと映していた。昨夜の雨は大したこともなく、今朝は上がっているが、またいつ降り出すか分からないような空模様ではある。さっさとテントを撤収して出発…

北海道自転車の旅*屈斜路湖~シラルトロ湖

peepooblue.hatenablog.com 屈斜路湖の朝 屈斜路湖畔で迎える2度目の朝。輝きのない湖面を取り巻く外輪山には雲が低くかかっている。 テントの下は砂利なので、石ころの感触が薄手のマットを通じて背中に伝わってくるのだが、そんなことは全く気にならずに…

屈斜路湖と摩周湖

北海道自転車ツーリング。今回の旅の北限としたサロマ湖から美幌峠を越えて屈斜路湖までやってきた。 peepooblue.hatenablog.com 和琴半島散策とカヤック 屈斜路湖畔のキャンプ場で迎える朝。朝風呂に浸かり、和琴半島の自然探勝路(一周2.4キロ)を散策。 …

美幌峠を越えて屈斜路湖へ

低温続きの1997年夏の北海道。サロマ湖のキャンプ場をあとに再び湧網線跡のサイクリングロードを網走へと戻り、国道39号線で美幌へ。さらに国道243号線で美幌峠を越える。今回の旅で一番の長丁場でもあり、それなりの苦難を覚悟していたのだが…。 peepooblue…

浜小清水~網走~サロマ湖

peepooblue.hatenablog.com 網走へ 涛沸湖畔のオホーツク小清水ユースホステルを9時過ぎに出発。すっきりしない空模様。 国道244号線を網走に向かう。ちょうど海岸線が天気の分かれ目になっていて、陸地の上空は陰鬱な雲が立ち込めているが、海上には少し青…

浜小清水サイクリング

peepooblue.hatenablog.com 浜小清水の朝 いま浜小清水のユースホステルにいる。知床半島と網走のちょうど中間地点である。今日は一日かけて付近一帯を自転車で走り回ろうと思う。 真っ青なオホーツク海や涛沸湖、花の咲き乱れる原生花園、内陸に広がる広大…

斜里岳の見える大地(峰浜~浜小清水)

peepooblue.hatenablog.com 峰浜 知床半島の付け根に位置する斜里町峰浜のキャンプ場。寝袋を紛失して2度目の夜もなんとか無事に明けた。 夏の太陽が燦々と照りつけるなんていうことはもう期待していないけれど、やっぱり今日もまた白々と涼しい朝である。…

知床峠を越える

peepooblue.hatenablog.com 羅臼 寒い夜がようやく明けると、今にも雨が落ちてきそうな曇り空。 とりあえず、身体を温めるために夜明けとともに「熊の湯」に出かける。もう先客が大勢いる。熱いのは相変わらずだが、少しは身体が馴染んだのか、わりとすんな…

尾岱沼~野付半島~知床半島・羅臼

peepooblue.hatenablog.com 尾岱沼の朝 別海町・尾岱沼(おだいとう)の青少年旅行村キャンプ場で迎えた朝。 真夏とは思えない、ひんやりとした空気の中でカラスだけが元気に飛び回っている。上空はまだ紫がかった灰色の雲に覆われているが、水平線近くだけ…

暴風雨の別海

雨の中の出発 屋根を打つ激しい雨音で目が覚める。嫌な予感が見事に的中してしまった。昨夜はほとんど止んでいたのに、今朝はまた相当な降り方である。ラジオの気象情報によれば、北海道のほぼ全域で大雨になっているようだ。 今いる場所は根室の街はずれの…

雨の根室

peepooblue.hatenablog.com 雨の朝 根室駅は朝から小雨に濡れていた。 構内に開設された古い客車利用の簡易宿泊施設、ツーリングトレインで迎える新しい一日。 (根室駅のツーリングトレイン。前日撮影) 窓の外では始発の釧路行きディーゼルカーがエンジン…

北海道自転車紀行:長節湖・花咲岬・納沙布岬

peepooblue.hatenablog.com 根室市落石の民宿「カジカの宿」で迎える朝。 昨夜の星空がそのまま明るくなって、青空が広がっている。天気は下り坂との予報だったが、この分だとまだしばらくは持ちそうだ。ただし、落石岬はまた霧に包まれ、灯台の霧笛がここま…

北海道自転車紀行:霧多布~落石

peepooblue.hatenablog.com 北海道の東部・浜中町にある霧多布(きりたっぷ)岬キャンプ場にいる。 テントの中で迎える初めての朝。早起きカラスの声で起こされる。まだ4時だが、道東の朝は早い。すでに闇は去りつつある。 薄っぺらなマットに寝袋で、決し…

北海道自転車紀行:釧路~厚岸~霧多布(後編)

1997年8月6日。釧路駅をスタートして、厚岸までやってきた。愛冠(アイカップ)岬で海の景色を眺め、さらに東へと向かう。 peepooblue.hatenablog.com アイカップ岬を出発したのは12時15分。いったん厚岸の町に下る。 厚岸から先、国道も鉄道も厚岸湖の北岸…

北海道自転車紀行:釧路~厚岸~霧多布(前編)

初めての自転車による北海道旅行。昨日の朝、釧路に上陸し、釧路市と阿寒町を結ぶ自転車道を足慣らしのつもりで走ってみた。夜は釧路駅に開設された旧型客車利用の簡易宿泊施設「ツーリング・トレイン」に泊まり、今日からいよいよ本格的な自転車旅行の始ま…

釧路阿寒自転車道を走る

近海郵船フェリー「サブリナ」で東京から31時間半、8月5日の朝7時30分、釧路西港に入港。天候は雨。 船を降りると、レインウエアを着込み、自転車に積んだ荷物が濡れないように雨対策をして、8時に走り出す。 釧路駅へ さて、とりあえずは釧路駅へ行ってみ…

東京~釧路航路(1997年8月3日‐5日)

ついに北海道に旅立つことになった。 愛用の空色のビアンキを連れて・・・。 これまでにも北海道は幾度となく旅をしたけれど、それはすべて雪の季節のことだった。夏の旅は今回が初めて。 果てしなく広がる緑の大地への憧れはあったものの、夏の北海道といえ…