第78回皐月賞

 クラシック三冠レースの第1戦・皐月賞中山競馬場・芝2000メートルで行われ、3歳牡馬16頭が出走した。前日までの天気予報では嵐の中のレースになるのではないかと心配したが、朝のうち強かった風雨はおさまり、午後には天気も回復し曇り空、馬場はやや重。
 圧倒的な人気になると思われた2歳王者ダノンプレミアムがケガでレースを回避。1番人気は前哨戦・弥生賞でダノンプレミアムの2着だったワグネリアン、差のない2番人気は前哨戦・スプリングSを勝ったステルヴィオ、3番人気は2戦2勝のキタノコマンドール
 レースはアイトーンなど3頭がハイペースで他馬を大きく引き離して逃げる展開。人気馬は後続馬群の後方に位置。そして最後の直線、馬群の先頭でずっと逃げる3頭を見ながらレースを進めていた7番人気のエポカドーロがいち早く抜け出し、逃げた3頭の中で最後まで粘ったジェネラーレウーノをとらえて先頭に立つと、2着に2馬身の差をつけてゴールイン。1冠目を手にした。後方から追い込んだ有力馬は届かず、ステルヴィオの4着が最高で、ワグネリアンは7着に敗れる。
 勝ったエポカドーロは三冠馬オルフェーヴル産駒で、これで皐月賞父子制覇となった。通算では5戦3勝。オルフェーヴルの子どもたちはこれが最初の世代で、G1を制したのはラッキーライラック阪神JF)に続いて2頭目

 1着 エポカドーロ(戸崎)  2着 サンリヴァル  3着 ジェネラーレウーノ
 4着 ステルヴィオ  5着 キタノコマンドール