エリック・ドルフィー

久しぶりにエリック・ドルフィーの演奏を聴きたくなった。どの作品にしようかとCDラックの前で迷った末にドルフィーが客演したジョン・コルトレーンの「オレ・コルトレーン」を選ぶ。コルトレーンの作品の中で一番よく聴くのがこのアルバム。18分にも及ぶタイトル曲“Ole”もいいけれど、“Aisha”やCDに追加収録の“To Her Ladyship"が特に好き。
このセッションでドルフィーバスクラリネットは使わず、アルトサックスとフルートを吹いているが、個人的には彼のフルート・プレイにとりわけ魅力を感じる。
彼が家でフルートを吹いていると、窓の外で小鳥たちがさえずっていて、彼もその声に合わせて演奏したというエピソードが好きで、“To Her Ladyship”でのフルートプレイなんてまさにそんな感じ。