WBC第二ラウンド始まる

 ワールド・ベースボール・クラシックの第2次ラウンドが東京ドームで始まる。昼の試合ではB組2位のオランダがA組1位のキューバを6−2で破る波乱。まぁ、オランダといっても、平均身長が世界一高いヨーロッパの白人チームではなく、カリブ海のオランダ領の島々の選手がほとんどなのだが。ヤクルトのバレンティンがいるし、監督のミューレンスも元ロッテ、ヤクルトだ(登録名ミューレン)。
 これでA組2位の日本はB組1位の台湾との試合に負けたら、明日生き残りをかけて苦手キューバと戦わねばならず、まさに負けられない一戦になった。
 その台湾戦。台湾の先発は大リーグ・ヤンキースなどで活躍した王建民。いまだ好調とはいえない日本打線は先日のキューバ戦と同様、チャンスを作りながらも決定打が出ない、もどかしい展開。その間に先発の能見が3回に制球を乱し、満塁から押し出しで先制点を奪われ、続く攝津も5回に1点を取られ、0−2。
 追い詰められた日本は8回にようやく反撃し、井端、内川、阿部の3連打でまず1点、さらに坂本の安打で同点に追いつく。しかし、その裏、田中が再び勝ち越しを許し、2−3で迎えた9回。1死から四球で出塁の鳥谷が2死後に盗塁を決め、ここで井端が中前打、再び同点。前回大会の決勝(韓国戦)を思い出すような、すごい試合になってきた。
 9回裏を牧田が抑え、延長戦に突入すると、10回、相川の安打と糸井の四球でチャンスをつかみ、坂本がバントで送った後、中田がレフトへ大きな犠牲フライで1点を勝ち越し。その裏を杉内が抑えて、4時間半を超える死闘を制した。

 海外でも試合が始まり、イタリアがメキシコに勝つなど、だんだん盛り上がってきた。
 日本もあと1勝でアメリカ行きが決定する。そんなに簡単だとは思わないが。