セ・リーグが・・・

 プロ野球セントラル・リーグが大変な(?)ことになっている。6チームとも勝率が5割以下という珍現象。
 プロ野球では勝敗の数について「貯金」「借金」という言い方をする。10勝9敗なら貯金1、9勝10敗なら借金1というように。で、セ・リーグでは60試合以上を消化した時点で全球団が貯金ナシという史上初の事態になってしまったのだ。
 きのうまで35勝34敗の貯金たった1で首位だった巨人が12連敗中だったDeNAに敗れ、ついに貯金ゼロ。33勝33敗の勝率5割で2位だった阪神が広島と引き分けた結果、貯金のあるチームがなくなってしまったわけだ。
 各チームが同じリーグの中だけで対戦しているのなら、全球団が勝率5割で並ばない限り、こんなことは起こりえないのだが、パ・リーグとの交流戦セ・リーグが44勝61敗と大きく負け越した結果、こうなってしまったわけだ。なかでも交流戦前まで絶好調で首位だったDeNAと僅差の2位だった巨人が交流戦で最下位と11位に沈み、リーグ戦再開後も失速状態が続いたため、セ・リーグは首位・巨人から最下位・広島までわずか2.5ゲーム差という低レベルながらも大混戦となっている。
 もし24日も巨人と阪神が負けると、全チームが借金を抱えるという素晴らしい“セ界”が実現するのだけど…。