寒波襲来

 クリスマスも終わり、今年もいよいよ押し迫ってきたが、そんな暮れの日本列島に「数年に一度」という寒波がやってきた。北日本から西日本まで日本海側を中心に大雪となり、特に近畿北部や鳥取県で記録的な豪雪となっているようだ。滋賀県彦根では積雪が70センチに達し、雪による交通事故が多発したり、車の立ち往生が発生したりしているようだ。

 昨日の未明に都心で小雪が舞い、初雪を観測した東京は今日も晴れたものの、朝は厳しい冷え込み。都心の最低気温は-2.2℃。厳しい冷え込みといっても、この程度だが、12月にここまで下がるのは珍しいことだ。郊外はさらに寒くなり、練馬では-3.4℃で、これは12月としては観測史上最低だそうだ。さらに八王子では-5.8℃、青梅で-6.7℃。

 最高気温は都心で8.1℃。これも最も寒い時期を下回る寒さだった。

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 この寒さのせいで、うちの睡蓮鉢や野鳥用の水場もカチカチに凍り、スズメたちも水が飲めなくなっていたので、氷の上から水を足してやる。

 電線で餌の時間を待っているインコ。

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 朝の月。

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 そんな寒さで、まだ咲き続けているランタナアメジストセージなどの草花もかなりダメージを受けたようだ。そろそろおしまいだろう。

 鉢植えのビデンスはまだ咲いている。

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 チェリーセージもまだ辛うじて咲いている。

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 こぼれダネから芽を出したニゲラ。

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 ガーデンシクラメン

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(きょうの1曲)Anthony Phillips / Scottish Suite

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第66回有馬記念

 中央競馬の1年を締めくくるグランプリ、有馬記念中山競馬場・芝2500メートルで行われ、16頭が出走した。

 1番人気は今年の皐月賞天皇賞(秋)を制した3歳馬エフフォーリア。2番人気は今年の宝塚記念を制し、グランプリ4連覇がかかる5歳牝馬クロノジェネシス。これが引退レースである。

 レースは予想通り、パンサラッサがまず飛び出し、速めのペースで引っ張る。2番手に菊花賞を逃げ切ったタイトルホルダーが続く。クロノジェネシスは中団馬群の中を進み、その後ろからエフフォーリア。

 そして、向こう正面でエフフォーリアがクロノジェネシスに外から並びかけ、さらに2度目の3コーナーを過ぎると、クロノの機先を制するように先に動いて前に出る。

 先頭では失速するパンサラッサを交わしてタイトルホルダーが前に出るが、その後ろからディープボンドが迫り、さらにエフフォーリアも追い込んでくる。少し遅れてクロノジェネシスやステラヴェローチェも追ってくるが、競り合いを制したエフフォーリアが抜け出し、先頭でゴールイン。2着にディープボンド。クロノジェネシスは前に届かず3着まで。


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 エフフォーリアはエピファネイア産駒。通算7戦6勝。G1は3勝目。唯一の敗戦はダービーでの僅差2着だが、天皇賞でコントレイルやグランアレグリアを撃破し、有馬でクロノジェネシスを破ったことで、年度代表馬の座は当確だろうし、名実ともに現役最強馬として来年を迎えることになる。

 

1着エフフォーリア(横山武) 2着ディープボンド 3着クロノジェネシス

4着ステラヴェローチェ 5着タイトルホルダー

 

 ところで、エフフォーリアを頂点に導いた鞍上・横山武史騎手のレース後のインタビューはいつもの弾けるような笑顔の会見とは違っていた。前日のレースでエフフォーリアの弟、ヴァンガーズハートに騎乗し、断然の1番人気に推されながら、勝利を確信したゴール寸前で追い込んできた馬に抜かれてハナ差の2着に終わったレースが「油断騎乗」と見なされ、制裁の対象となったためだ(1月15・16日の2日間騎乗停止)。インタビューの最後も謝罪の言葉で締めくくっていたが、レース直後、ヘルメットを取ってスタンドに深々と頭を下げていたのも、そのせいだったか。

新宿区荒木町の「策の池」

 新宿区荒木町には都会の奇跡のような池が存在する。人と車が行き交う新宿通りの北側に深い窪地が存在し、その谷底に小さな池があるのだ。その名を「策(むち)の池」という。

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 江戸時代、この界隈は美濃国高須藩主・松平摂津の守の上屋敷になっていて、邸内の湧水が4メートルほどの滝となり、その下には大きな池があった。この水で徳川家康が鷹狩の帰途に策を洗ったという伝承があり、池は「策の池」と呼ばれるようになったという。ただ、この伝承地は新宿駅西口の駅前付近にもある。

 とにかく、この地に池と滝があったわけだが、明治時代になって池の周囲は庶民に開放され、景勝地として多くの人が集まり、花街として発展する。そして、摂津の守を縮めた「津の守」という呼び名が今も付近の坂や通りの名称などに残っている。

 池畔には弁財天が祀られている。

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 滝は失われ、池も大幅に縮小したが、今も澄んだ水を湛え、鯉などの魚が泳いでいる。前に訪れた時はスッポンがいたという記憶があるが、見当たらなかった。冬眠中か。

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 地形は険しく、道も階段になっているところが多い。

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 近くにある金丸稲荷。江戸時代に大名屋敷の敷地内に勧請されたものだという。

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 花街だった頃の名残もみられる。

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 荒木町。いろいろな意味でディープな町である。

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(きょうの1曲)Naomi & Goro / Winter Wonderland


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コウノトリの最新情報

 千葉県野田市で放されたコウノトリたちの最新情報。

 未来♀、翔♂、きずな♂、ヤマト♂、たいよう♂、ミズキ♂の6羽が茨城県神栖市に集結している。ほかにも他の地域から飛来した個体がいる可能性もある。

 ひかる♂とレイ♀のカップルは栃木県栃木市小山市付近の渡良瀬遊水地。今年生まれた2羽の子どもたちも近くにいるようだ。

 カズ♂も栃木市付近の渡良瀬遊水地にいるらしい。

 そして、今年放鳥されたリン♀は一度三重県まで行って、また関東に戻ってきたが、その後、再び西へ向かい、和歌山県から徳島、高知と移動し、さらに豊後水道を越えて九州に渡り、大分県を経て、本日午前8時の時点では佐賀県小城市付近にいるという。ずいぶん遠くまで行ってしまったものだ。

 

 多摩動物公園・昆虫館の今年のクリスマス展示

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 冬の大温室はカメラのレンズが拭いても拭いても曇って、困る。

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(きょうの1曲)河井英里/Silent Night

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アジアゾウのアヌーラ

 1958年に多摩動物公園が開園した時からずっと暮らしているアジアゾウのアヌーラ。推定68歳のオス。

 2017年に新アジアゾウ舎に逸早く引っ越し、4年間、非公開だったが、最近になって放飼場に出てくるようになった。白内障が進んでいるそうで、視力がどの程度なのか分からないが、嗅覚を頼りに餌を探しているようだ。

 国内最高齢のゾウで、来年には井の頭のはな子の長寿記録に並ぶ。まだまだ元気でいてほしい。

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 上野動物園の公式サイトはたまにしかチェックしないので、今日になって知ったのだが、国内最高齢だったゴリラのピーコが12月2日に天国に旅立ったそうだ。51歳(推定)。ここ数年は体調を崩して、あまりお客さんの前には出ていなかったようだ。死因は腎不全とのこと。

 群れには加わらず、ずっと単独生活だったが、きれいな布をかぶるのが好きなオシャレなゴリラだった。

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 安らかに・・・。

 ほぼ同時に同じ上野のゴリラ、モモコの妊娠が確認されたとのこと。出産予定は来年6月頃。元気な赤ちゃんが生まれてきてほしい。

 

(きょうの1曲)CRIOLA / Gee Whiz It's Christmas


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コタロウ、豊橋へ

 冬至。柚子湯には間違えて昨日入ってしまった。

 多摩動物公園ニホンカモシカ、コタロウ(8歳)が本日、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)に移動。

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 コタロウは2013年8月1日に井の頭自然文化園で生まれ、その後、多摩にやってきて、ずっと1頭で暮らしていたが、今回移動する豊橋には2017年に愛知県内の住宅街に迷い込んで保護されたメスのアサヒがいる。当然、繁殖を期待しての移動。2世誕生となればよいけれど。

 

(きょうの1曲)CARAVAN / Winter Wine


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冬のウサギ

 多摩動物公園で飼育されているノウサギは3種類。

 ニホンノウサギの亜種キュウシュウノウサギ。冬も白くならない。

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 多摩動物公園内に生息している野生のノウサギもキュウシュウノウサギである。

 

 こちらはニホンノウサギのうちトウホクノウサギ。冬には真っ白になる。

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 トウホクノウサギはもう1匹いる。

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 最後は北海道のエゾユキウサギ。

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 茶色の夏毛から真っ白な冬毛に変わっていく様子をずっと記録し続けるのも面白いな、と今になって思う。

 

 オランウータンのホッピー(1歳♂)。

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(きょうの1曲)Christian Vander / River


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