70歳になったアヌーラ

 東京はどんよりとした曇り空で寒い一日。朝、家を出たら、パラパラと霰が降っていた。

 1958年の多摩動物公園開園からずっといるアジアゾウスリランカゾウ)のアヌーラ♂。推定1953年生まれで、今年で70歳になった。井の頭のはな子の長寿記録を更新する。

 白内障が進んで、目はほとんど見えていないらしいのだが、嗅覚を頼りに広い運動場を気ままに動き回り、あちこちに隠してある餌を見つけては食べている。

 屋内運動場のアヌーラ。

 海外では88歳まで生きたゾウがいるそうだ。まだまだ長生きしてほしい。

(おまけ)アオジ

(きょうの1曲)HATFIELD AND THE NORTH / Son Of 'There's No Place Like Homerton'


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コアラの子どもたち

 東京は今日も晴れ。都心の朝の最低気温は1.7℃、最高は8.9℃。東京としては寒い一日。

 昨日、我が家のロウバイが咲いたと書いたが、花は全部で4つあり、今のところ1つだけ咲いている。残り3個の蕾のうちの1個が今朝になったらなくなっていた。鳥に食われたのか、鳥が止まった時にちぎれたのか。蕾がたくさんついていれば、気にならないが、4つのうちの1つなので、悲しい。まあ、仕方がない。あとの2個が無事に咲いてくれますように。

 多摩動物公園のコアラ。現在、親3頭(コロン♂、こまち♀、きらら♀)と2頭の子どもがいる

「こまち」が2021年5月18日に産んだ子はメスで、「あずま」と名付けられ、すでにすっかり大きくなっている。

 もう1頭のメス、「きらら」は昨年6月25日に出産し、赤ちゃんはお腹の袋の中で育っている。顔を出していた。

 こちらはまだ性別不明で、名前も決まっていない。

 2019年に生まれた「ニシチ」は早く天国へ行ってしまったので、この子たちには元気に育ってほしい。

 ニイナ&ニシチ母子。

(きょうの1曲)ACOUSTIC ASTURIAS / Heliocentrism

  先週のライヴの映像の一部が公開されていた。


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ロウバイ

 2019年2月に「せたがや梅まつり」の園芸市で購入したソシンロウバイの苗木が4年目にして初めて花をつけた。確か400円という安さだったもの。

 高さは2.5メートルほどに伸びたが、つぼみは四つだけ。そのうちの最初の一輪が開花。

 とりあえず、めでたいが、来年以降はたくさん咲いてくれると嬉しい。

(おまけ)渋谷区神宮前・長安寺の地蔵尊

(きょうの1曲)あっぷるぱい/デイドリーミング


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チュウサギ?

 世田谷区内を流れる仙川で見かけた白鷺。嘴が黄色いのでコサギではないが、ダイサギほど大きくもない。チュウサギか?

 ダイサギは口角の切れ込みが眼の後ろまで食い込み、チュウサギは切れ込みが眼の下あたりで止まるのが見分けるポイントだというが、かなり微妙。

 図鑑で調べると、チュウサギ夏鳥だそうだが、暖地では越冬するものもいるそうだ。
 さらにあれこれ調べていると、日本で見られるダイサギには二つの亜種があり、夏にはチュウダイサギ、冬にはオオダイサギが飛来するということも分かった。そして、チュウダイサギの中にも日本で越冬するものもいるらしい。

 思っていたより、ややこしいのだった。

 

(おまけ)オランウータンのロキ(4歳♂)

(きょうの1曲)CAMEL / Ice


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水仙

 先週末から曇りや雨の日が続いていたが、久しぶりに青空。気温も都心の最低気温が3.8℃、最高が12.4℃で、わりと暖かな一日。ただ、この先、強烈な寒波がやってくるようで、東京も来週の月曜日に雪の予報が出ている。この冬はまだ東京の初雪は観測されていないが、降るだろうか。

 あちこちで水仙が咲いているのを見かける。

 うちの水仙はまだ芽を出したばかりで、咲くまでにはまだ時間がかかりそうだ。

 園芸店でもすでに開花した水仙が売られているが、咲くまでのプロセスを楽しみたいので、すでに咲いていては楽しみが半減である。

 朝、地元の住宅街でアオサギが飛んでいるのを目撃。池のある家に飛来していたようだ。

(おまけ)アムールトラ肉球

(きょうの1曲)CARAVAN / Nothing At All


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水栽培のヒヤシンス

 曇り空で寒い一日。

 水栽培のヒヤシンス。屋外の物置に閉じ込めていたが、十分すぎるほど根が伸びて、芽も出てきたので、数日前から外に出した。でも、まだほとんど日差しを浴びてはいない。

 これからは室内に入れて窓辺で育てる。日光を浴びれば、そのうち芽は緑色になるだろう。何色の花が咲くかは咲いてからのお楽しみ。知っているけれど。

 

 水栽培用の容器は昔はクロッカス用の小さいやつも含めて、家にたくさんあったが、いつの間にかなくなって、今はこれだけだ。まぁ、100円ショップなどで買えるいろいろな容器で試してみるのも面白そうだ。ネット上にもいろいろなアイデアが出ている。

 

(おまけ)多摩動物公園のショウジョウト

(きょうの1曲)ACOUSTIC ASTURIAS / Adolescencia


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Acoustic Asturias Live

 昨日(1月15日)、吉祥寺のStar Pine's CafeでAcoustic Asturias(アコアス)のライヴ。

 アコアスはヴァイオリン、クラリネット、ピアノ、ギターという編成で長らく活動を続けてきたが、昨年1月に活動をいったん終了。その後、全く新しいメンバーを集めて再始動した。

 新編成はクラリネットに代わってチェロが加わり、しばらく作曲や編曲、プロデュースなどの裏方に回っていたリーダーの大山氏が演奏メンバーに復帰。10年ぶりだとか。アコアスはクラシック音楽並みに練習が大変なので負担が大きく他の活動との両立が困難、という理由で演奏からは退いていたのだが、ここで再びステージに立つというのは自分の曲を演奏するといえども、けっこうなプレッシャーがあるのかもしれない。

 とにかく、星野沙織(Vn)、北川とわ(Pf)、ヌビア(Vc)、大山曜(Gtr)という新しい布陣での最初のライヴが決まり、また、ピアニストの北川さんが率いるジャズトリオMorphine Desert-trio acoustic-の対バンも組まれ、この日を楽しみに待っていたのだが、思わぬ事態が発生。

 メンバーのうち北川さんとヌビアさんが直前の体調不良で欠席となってしまい、急遽ピンチヒッターを探して、2人の穴を埋め、これも不参加となった北川さんのトリオに代えて星野さんが参加しているナリキヨトリオに急なお願いで演奏してもらうことになり、なんとか無事にライヴ開催に漕ぎつけたということなのだった。

(終演後に撮影)
 ということで、弱い雨が降る吉祥寺に出かけ、17時開場、17時45分開演。ほぼ満員である。

 最初に大山さんが登場して挨拶の後、まずはナリキヨトリオ。リーダーがピアノの成清翠さんなので、この名前。全然知らないグループだったが、ピアノ、ヴァイオリン、鍵盤ハーモニカという変わった編成で、面白そう。

 成清翠(Pf)、星野沙織(Vn)、荻原和音(Melodica)。3人は音大時代の同級生だそうだ。

 アコアスは室内楽のような編成ながら、一応プログレッシヴロックというジャンルに分類されているので、そうした客層を意識して、最初の2曲はかなりアグレッシヴな演奏。本来はヒーリング系らしい。ヒーリング系などというと、凡庸なものも多いのだが、なかなか良かった。


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 また、最近は唱歌をアレンジして演奏するシリーズをやっていて、唱歌ばかりをやるツアーが今年の夏に計画されているとのこと。

 

 さて、休憩を挟んで、Acoustic Asturias。2人が病欠ということで、ピアノには関口太偲さん、チェロには佐野まゆみさんが参加。

 先ほどは黒い衣装に黒ぶちメガネだった星野さんが白の衣装に着替え、メガネなしで出てきた。佐野さんも白系の衣装。男2名は暗色系。そして、全員が座っての演奏で、本当に室内楽団といった雰囲気。

 1曲目は「深夜廻のテーマ」。クラシカルな曲調で、まずは全体の序曲といった感じ。やはりクラリネットとチェロでは雰囲気がだいぶ変わる。筒井香織さんのクラリネットもよかったけれど、チェロの響きも好きなので、今後が楽しみでもある。

 2曲目は「アドレセンスィア」。佐野さんが自分の演奏に納得がいかないかのような表情を浮かべていて、複雑すぎるリズムをつかむのにちょっと苦戦しているような部分もあった気がするが、だんだん合ってきた。練習を始めたのが3日前ということなので、それで複雑極まりないアコアスの曲を弾きこなすというのはやはり凄いとしか言いようがない。

 3曲目はElectric Asturiasの曲「Castle in the Mist」。星野さんのヴァイオリンは演奏も素晴らしくて、音が胸の奥にまで入り込んでくる。グッとくる。前任のテイセナさん(今日の会場に来ていた)はいつも譜面なしで弾いていたが、星野さんは譜面台を置いている。それが普通だ。

 4曲目は本日欠席の北川さんが作った「Snowy Landscape」。リハーサル時にも作曲者不在で、譜面だけがあるという状況だったので、残ったメンバーで曲を解釈し、今日の演奏になったとのこと。

 北川さんから体調不良で出演できそうにないと連絡があったのが1月4日だったそうで、それから急遽、代わりのピアニストを探したが、アコアスの曲はポップス系のピアニストではまず歯が立たず、バリバリのクラシック系の人材が求められる。しかし、そう簡単には見つからない。その時、テイセナさんが「いい人がいる」と言ってきたという。それが大山氏のレコーディングに参加していた関口さんだった。しかし、そのレコーディングで関口さんが弾いた楽器はヴァイオリン。「彼はヴァイオリンじゃないの?」という大山氏に対してテイさんは「彼はヴァイオリンもすごいけど、ピアノもすごい」というので、大山氏がYouTubeなどでチェックしてみたら、本当にすごかったという話。投打ともに超一流の大谷翔平のような二刀流なのだった。実際、彼の演奏は完璧だった。彼の弾く「Distance」を聴いてみたい。

 もう一人のピンチヒッターの佐野さんはもっと急だった。ヌビアさんが参加できないという話になったのが、ほぼ1週間前だったそう。さすがに大山氏は公演中止も考えたそうだが、星野さんが「何としてもやりましょう、私が探します」といって見つけてきたのが佐野さんだったという。ただ、その時点で佐野さんはチェロを持たずに帰省中で、数日間は送られてきた譜面を見ながら音源を聴き込み、帰省から戻った本番3日前から実際にチェロを手にして練習を始めたのだった。クラシックの人なら譜面さえあれば初見でもある程度は弾けるのかもしれないが、変拍子だらけで、やたらに難度が高い曲ばかりだから、相当大変だったのだろう。

 とにかく、新メンバーのお披露目ライヴと銘打った公演で、その新メンバー2名が病欠というあり得ない事態に直面しながらも、急遽、出演を引き受けた関口さん、佐野さんのおかげでこのライヴが実現したわけで、いずれ伝説のライヴと語り継がれることになるのだろう。

 5曲目はもともとチェロをフィーチュアしていた「クリプトガム・イリュージョン」。チェロのふくよかな響きが印象的。

 6曲目は新曲で、大山氏が新編成のために書いたという「heliocentrism」。またまた大変な曲ができてしまったものだ。


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 7曲目はこれもエレアスの「時を支配する人々」。

 8曲目はしっとりした「Luminous Flower」。これまでのアコアスの定番曲をあえて外したような選曲が続く。

 9曲目は「The Lancer」。これもアコアスで聴くのは初めて。

 本編最後の10曲目は大山氏が旧編成でこの曲をレコーディングできなかったことが心残りだと語る、ポール・ゴーギャンの作品にインスパイアされた「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」。

 そして、アンコールは「神の摂理に挑む者たち」。クラリネットのパートがチェロ用に全く違う形に書き換えられていて、ずいぶん印象が変わるし、ヴァイオリンのパートも演奏者が違うとずいぶん違って聴こえるというのが興味深かった。アストゥーリアスの曲がクラシックの世界にもレパートリーとして広がっていくと面白いと思うのだが。


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 20時10分ぐらいに終演。

 

 今日の公演は有料配信も行われていて、映像が残るはずなので、一部でも公開されると嬉しいし、いずれ新生アコアスの演奏が映像作品化されることを期待したい。

 次回のライヴはもう決まっていて、3月25日とのこと。今日は欠席だった2名も復帰するだろうけれど、代演の2名にものすごく大変な練習をしてもらって、今回限りでは申し訳ないということで、関口さんと佐野さんも次回再びステージに立つそうだ。なので、ピアノとチェロはダブルキャストのライヴということになる。楽しみ!