世の中、もうクリスマスムードに溢れているが、クリスマスといえば、トナカイである。
多摩動物公園にもトナカイが飼育されている。
トナカイは他のシカと違って雄雌ともに角がある。そして、その角は毎年生え変わるが、雄と雌でそのタイミングが違っている。
雄は春先から角が生え始め、秋の繁殖期が終わると角は落ちてしまう。
雌は夏の初め頃に角が生え始め、翌年の春の終わりに落角する。繁殖期が過ぎて妊娠中に角の形成に栄養分をとられるのを防ぐためであるらしい。
つまり、クリスマスの時季に角があるのは基本的に雌だけである(あとは子どもの雄と落角が遅れている雄)。
クリスマスシーズンの雄のトナカイはこんな頭。
サンタクロースのソリを引くトナカイは大抵は雌であり、しかも妊娠中である可能性が高い、ということのようだ。