三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2』

 古書店に持ち込まれる本には一冊一冊にそれぞれの歴史がある。古書店を介して人の手から手へと渡っていく本にまつわる秘密と謎を北鎌倉にあるビブリア古書堂の若き美人店主・栞子さんが鋭い洞察力によって鮮やかに解き明かしていくシリーズの第2弾。さまざまな作品や作家に関する蘊蓄にも溢れていて、へえ、と思うことも多い。ほのかなロマンスも交えて、こんなミステリーもあるのだね。読書の秋にぴったりの作品。続編も予定されているので、すごく楽しみ。

 初めての方はもちろん、こちらから。