衆議院選挙の結果

 昨日の衆議院議員選挙は自民党が294議席を獲得して圧勝。公明党の31議席と合わせ325議席と、衆議院の3分の2を超える議席民主党は選挙前の230議席から57議席と4分の1以下に減らす大惨敗。野田内閣の現職閣僚もバタバタ落ちる。日本維新の会が54議席。以下、みんなの党18、日本未来の党9、共産党8、社民党2、国民新党1、新党大地1、無所属5。

 とにかく、第三極といわれる勢力が多党乱立状態で、無党派層の浮動票が分散したことが自公のような組織票を持つ政党に有利に働いた。

 僕の地元の東京6区でも、当選した自民候補(落ちた顔じゃなくて越智隆雄)の得票数より、3・4位の維新の会とみんなの党の候補の票の合計の方が多いのだ。2位の民主党候補の票や5位の共産党の票も考えると、全体の3分の2以上の票が死票となっている。自民党全体の得票数も惨敗した前回の選挙より大きく減らしているのだから、小選挙区制のマイナス面が如実に表れた選挙結果といえるだろう。

 とにかく、形の上では日本国民は、憲法9条改正、自衛隊国防軍へ、さらに集団的自衛権も容認、原発は推進(少なくとも当面は存続)という政権を選択したことになる。タカ派政権の成立は周辺国の警戒を招き、外交上のイチャモンのネタを与えることになるし、原発事故が現在進行形なのに原発推進派が圧勝するというのは海外から見ればかなり奇異な印象を受けるのではなかろうか。いずれにしても、大変だ。国民も、安倍さんも。

 都知事選は前副知事で石原氏に後継指名された猪瀬直樹氏が400万票を超える史上最多得票で圧勝。