国民の生活が第一…。

 消費税増税法案に反対して民主党を離党した小沢一郎氏らのグループが本日夕方、新党を立ち上げた。小沢氏の所属政党は今度で一体いくつ目になるのだろう。即答できる人はいるだろうか。
 で、今度の政党名は「国民の生活が第一」だそうです。長いな。略称はどうなるのかね。「第一党」にしたら、それだけで政権取ったみたいに聞こえるが。
 しかし、まぁ、政治家なら、どこの党でも国民の生活が第一というのは当たり前で、こんな党名では何も言っていないに等しいともいえるが、「国民」との約束を次々と反故にし、官僚のいいなりでしかない野田政権と民主党へのアンチテーゼということなのだろう。
 そもそも国民にもさまざまな利害の対立があり、一枚岩ではないから、調整のために政治が必要なわけで、「国民のため」だの「国民の生活が第一」だのと言われても、まやかしにしか聞こえない。各政党はそれぞれ国民の中のどういう人たちの利益を代表しているのか、明確にしてもらわないと。
 それにしても、テレビや新聞は初めから小沢新党に対する有権者の支持の低さを盛んに強調している。一方、野田政権、あるいは自民党などが多くの支持を集めているというのなら、話は分かるが、そうでもなさそうだ。どうも報道の仕方がフェアではない。ただ小沢さんが嫌いなんだろう。大手メディアの特権組織である記者クラブに対して批判的な小沢氏がマスコミから目の敵にされているのは今に始まったことではないし、官僚たちにとっても、自分たちの思い通りには動いてくれそうにない小沢氏にだけは政権を取ってほしくないのかもね。