第76回菊花賞

 今年のクラシック最終戦、第76回菊花賞京都競馬場・芝3000メートルで行われ、3歳馬18頭が参戦。皐月賞とダービーの二冠を制したドゥラメンテが故障のため不在で、混戦模様。1番人気に推されたのはトライアルの神戸新聞杯を勝ったリアファル。2番人気は皐月賞2着、ダービー4着の実績馬リアルスティール
 レースはゲート内で立ち上がったスティーグリッツの大きな出遅れとともに始まり、大外から先頭に立ったスピリッツミノルが逃げ、リアファルが2番手。リアルスティールは中団を進む。ペースが落ち着くにつれて、前に行きたがる馬もいて、先頭がめまぐるしく入れ替わる展開となり、2週目の4コーナーを回ると、内側でじっとしていた5番人気のキタサンブラックがスルスルと抜け出し、リアファルを交わして先頭に立ち、外から追い上げてきたリアルスティールをクビ差抑えて優勝。春の皐月賞3着、ダービー14着から立て直し、秋のセントライト記念(G2)の勝利に続き、最後の三冠目を制した。
 キタサンブラックディープインパクトの兄、ブラックタイドの産駒。母の父は短距離王者サクラバクシンオーという血統ながら、3000メートルの長丁場を制して菊花賞馬となった。体重530キロは歴代の菊花賞馬の最高体重。オーナーはあの北島三郎さん(名義上の馬主は有限会社・大野商事)。所有馬が悲願のGI初制覇。

 1着 キタサンブラック(北村宏)  2着 リアルスティール  3着 リアファル
 4着 タンタアレグリア  5着 サトノラーゼン