よこはま動物園ズーラシアにやってきたホッキョクグマ、ツヨシ(12歳♀)の話のつづき。
(ズーラシアのホッキョクグマ放飼場は北方の自然景観を模した造り)
僕が最初に見た時、ツヨシはプールの中だった。
その後、水から上がって…。
しばらくあちこちを歩き回った後…。
寝ころんだ。
しばらくゴロゴロしていたら…。
あっという間に泥だらけ。
そのまま昼寝タイム。
ところで、一番上に載せた放飼場全景の写真の中にツヨシが写っているのに気がつきましたか?
もう一度。
もう一枚。
この時点でやってきたお客さんの半分以上は「シロクマ、いないね」といって立ち去ろうとする。
なかには「あ、あの中にいる」と気がつく人もいる。
檻の中から外を覗いているのは、オスのジャンブイ。盛んに首を振っているので、その動きで多くのお客さんがその存在に気づくのだ。ジャンブイは外のツヨシのことが気になって仕方がない様子。
ジャンブイには気づいても、ほとんどのお客さんはツヨシの存在に気づかず、「ツヨシ君、今日は外に出ていないんだね、残念」などと口々に言っている。特に親子連れがそのまま気づかずに立ち去ってしまうのでは可哀そうなので、僕は「そこにいますよ」と教えてあげるのだが、それでも気づかない人がいる。みんな、真っ白なシロクマを想像しているからね。
なので、僕も「汚れてますけど」とか「黒くなってますけど」などと付け加えねばならない。
「うわっ、いた! 同化してる」「きたない」「灰色グマだ」「茶色だ」「まっ黒だ」「砂グマだ」
皆さんの想像を大きく裏切った姿を晒しているツヨシ。
オオカミみたいな毛色にも見える。
しかも、プレートをみた人には「ええっ?! ツヨシってメスなんだって!」と、もうひとつのサプライズ。
「全然動かないね」と親子が立ち去った直後に顔を上げたりする。
動物園というのは、あまりセカセカせずに、ゆったり過ごさないと、面白さが分からないのだ。
まぁ、僕はこの日、ツヨシばかり見ていたので、その間にほかの動物の面白いシーンをたくさん見逃している可能性は大いにあるのだが。
(おまけ)芝桜
庭の芝桜。最初の一輪が開花。
ヘビイチゴ(雑草)も最初の一輪が咲いた。
豊後梅の小さな実。