深沢八丁目無原罪特別保護区と長谷川町子美術館

 このクソ暑い中、自転車で世田谷区の深沢八丁目無原罪特別保護区の夏の一般公開(本日最終日)に行ってきた。
 しかし、交差点の信号待ちでクルマの横に停まって改めて思ったのだが、自動車というのは乗っている人たちにとっては交通手段なわけだが、傍から見れば移動式大型暖房装置なのだな。もわっとした熱を発しながら大量に走り回っているのだから、世の中、暑くなるのは当然だ。
 さて、世田谷区に4つある特別保護区(あとの3つは北烏山・高源院の弁天池、成城・神明の森みつ池、経堂五丁目特別保護区)のひとつで、先週と今週の土日に一般公開されている無原罪聖母宣教女会の庭園に着いた。受付で虫よけスプレーを借りて、露出した手足に吹き付け、鬱蒼とした木々に囲まれた湧水池の周りを散策。水面スレスレをシオカラトンボが飛び交い、木陰にカルガモが浮かんでいる。水面上を青い矢のように飛ぶカワセミの姿も見られた。


 続いて、特別保護区のすぐ南東側に去年できた「深沢の杜緑地」に寄る。ここの池も湧水を水源としているらしい。

 最後に桜新町長谷川町子美術館へ。先週行った世田谷文学館サザエさん展の半券を持っていれば入館料が割引になるのだが、忘れた。文学館の展覧会は新聞漫画としての「サザエさん」を当時の世相と絡めて紹介していたが、こちらはテレビアニメのサザエさんと、観月ありさ主演の実写版サザエさんを通して、サザエさん一家の住む町「あさひが丘」を紹介するという企画展。実写版で実際に使われたセットの一部や衣装も展示されていた。子どもたちにとっては、こちらの方が楽しいに違いない。アニメのセル画が当たるジャンケン大会も行われ、美術館としては、あり得ないほどの賑やかさ。昭和44年10月の放映開始以来、今も高視聴率を保ち続けるアニメ「サザエさん」の中から昭和45年に放映された3本が上映されていたが、当時はカツオの声が大山のぶ代だったのを初めて知った。