檜原都民の森(2日目)


 4時過ぎに起床。
 東の空に半月が浮かんでいる。

 周囲の山々では野鳥たちのコーラスが始まっている。
 ミソサザイオオルリアカハラセンダイムシクイ、ウグイス、マミジロ、ヒガラなど。アオゲラも鳴いているし、ドラミングも聞こえる。
 初めてこのイベントに参加した時、一番感動したのがこの時間だった。しんと静まり返った山々で最初の一羽が目を覚まして一声鳴くと、それで次の一羽が目を覚まして声を出す。また一羽、さらに一羽と声が増えていって、やがて山全体が鳥のコーラスで満ち溢れていったのだった。

 今日もたくさんの小鳥たちが鳴いているが、あの時ほどではない。種類も少ないような気がする。ヨタカもトラツグミアオバトも声が聞こえない。
 ただアオバトは山の上のサワグルミの木に3羽いるのが望遠鏡ではっきり見ることができた。「アーオ、アーオ、オーアーオ」という、あの不思議すぎる声は出さず、のんびり花を食べている。緑色の美しいハトで、海水を飲む習性があることで有名。

(ちょっと反則で、これは井の頭自然文化園アオバト

 森林館にもキセキレイミソサザイがやってきた。




 昨夜テンが出てきた森林館裏の斜面にはカケスがたくさん来て、パンくずなどを食べている。リスも出てきた。




(画面中央にリスが写っているのですが…)
 コゲラが開けた穴をコガラが乗っ取って、巣材を運びこんでいる様子も観察できた。

 6時半頃からまた野外散策。昨日と同じように三頭大滝まで往復してきた。





 姿を見たのはヤマガラ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラエナガキセキレイミソサザイキクイタダキセンダイムシクイオオルリヒヨドリ、トビなど。
 声だけ聞けたのはウグイス、アオゲラヤブサメツツドリコゲラメジロソウシチョウなど。

フデリンドウ

 10時頃、森林館に戻って、このイベントも終了。
 解散後、まだ帰りたくない気分だったので、山の中をもう一巡してきた。朝に比べると、野鳥の声も少なくなって、ヒガラ、オオルリミソサザイが目立ったくらい。あ、あとアオバトも鳴いていた。


 昼過ぎのバスで山を下ってきた。