今日の夕景・江ノ島編

 今朝は庭の氷の張り具合から見て、今シーズン一番の冷え込み。野鳥用の水場は底まで全部凍ってしまったし、睡蓮鉢にもしっかり氷が張っている。その下でメダカたちはとりあえず元気に泳いでいるけれど…。
 で、今日は江ノ島周辺で見た夕陽。








 沈む夕陽の反対側には、まんまるお月さま。

 トビとカモメ。


 海の彼方の富士山。

 こうして海の向こうに富士山を眺めていると、『ヨコハマ買い出し紀行』のアルファさんの気分になる。と言っても、ほとんどの人に通じないだろうけれど、『ヨコハマ〜』は芦奈野ひとしのマンガで、近未来(?)の神奈川県三浦半島あたりが舞台になっている。その時代には海面が今より十数メートルは上昇していて、横浜の港町は水没、街は高台の上に追いやられているし、横須賀も完全に海の底、鎌倉は山に囲まれた市街地がやはり水没して、鶴岡八幡宮の鳥居だけが海上に頭を出しているといった有様、江ノ島も完全に陸地と切り離され、無人島になっている、でも、トンビだけは相変わらずたくさん飛んでいる・・・そんな設定。穏やかに滅びゆく文明社会を背景に、静かな岬で喫茶店を営む人間の女性の姿をしたロボットがアルファさん。まわりの人間たちが成長し、年齢を重ねていくなかで、けっして齢をとらない彼女の淡々とした日常をゆったりまったり描いた作品が『ヨコハマ買い出し紀行』で、彼女が海越しに眺める富士山も爆発により姿が大きく変わってしまっているのだ。
 この作品を読んで以来、湘南の海辺で富士山を眺めると、なぜか自分も作中人物になったような気分になってしまう。いつか実際に富士山の姿が変わってしまう日が来るのだろうね。

ヨコハマ買い出し紀行 1 新装版 (アフタヌーンKC)

ヨコハマ買い出し紀行 1 新装版 (アフタヌーンKC)