あれから35年

 4月4日というと、キャンディーズが解散した日、というのを真っ先に思い出す。今日の朝日新聞の夕刊にも書いてあったけど、もう35年も前の話だ。そして、今年の9月でデビュー40周年でもある。
 
 (解散コンサートでのEW&Fの「宇宙のファンタジー」のカバー。これは名演だと思う)
 5万5千人を集めた後楽園球場のファイナル・カーニヴァルは当時としては日本の芸能界史上空前規模の大イヴェントだったわけだが、あの過酷な条件下で、恐らくバックの演奏もお互いの声も聞こえにくかったはずなのに、こんなに見事なハーモニーを聞かせていたのは、すごいとしか言いようがない。ただ自分を信じ、仲間を信頼して歌うしかなかった4時間、約50曲。いまなら口パクという選択肢もあるのだろうが、当時の彼女たちにはそれはありえない選択だっただろう。
 ドーム公演が一般化した現在と違い、まだ、このような巨大コンサートのノウハウも確立していない時代に、移動ステージを大量の学生アルバイトを動員して人力で動かしていたなど、ほとんど手作り感覚で実現してしまったのは、まさに快挙だった。
 5年前の30周年で開催された大同窓会の時にTBSの倉庫の奥から発掘されたこのファイナル・カーニヴァルのビデオテープ、5時間分、全5巻。完全版、出してもらえないだろうか。

 ついでに、今日は僕のサイトAcoustic Touringの開設8周年記念の日でもある。ほぼ同時にスタートしたこのブログも9年目に突入だ。